年一回のリサイタルの合わせ練習がありました。
今までR.シューマンの協奏曲、チェロ協奏曲、幻想曲、おとぎの挿絵、幻想小曲集、三つのロマンス、ソナタ第3番、予言の鳥、寂しい花…を中心にバッハやバルトーク、イザイの無伴奏曲や、シューベルトの華麗なるロンド、ピアソラのル・グラン・タンゴなどを組み合わせてきました。
今年は久しぶりにソナタの世界でウキウキです。
ディートリヒ、ブラームス、シューマンの合作ソナタです。
合わせ練習…ときくと、みなさんどんな時間を想像されるでしょうか?
とりあえず一緒に弾いてみましょう、と始まるパターンが多いと思いますが、この最初が肝心です。
『合わせ練習は、合わせに行かない』のが秘訣だと思います。
まぁ、共演者との相性にもよるかも知れませんけれども…
相手のペースに合わせるだけでは、相手の音楽づくりに乗っかってしまっています。
自分はここを、こう弾きたい、とズレてでも音で伝えないといけないと思っています。
そうすれば、打ち合わせや、解決法の話し合いに進めます。
ところが、相手の音楽に説得力やパワーがあるとなかなか主張できず、巻き込まれてしまうことがあります。
そういう意味で、年一回の勝負の時間でもあります。
ほんとの最初にバチバチと互いに主張して、互いにアンテナを張っておけば、本番で何があっても大丈夫!と思えるんだと感じます。
こういうことは、一朝一夕ではできません。
弾けないことを弾けるようにする練習とは別の話で、
どう弾きたいかという気持ちや自信をもって音で伝えるというのは、曲や自分の楽器とどれくらい一緒に過ごしたか?だと思わされるこの頃です。
練習は効率もある、でも反芻する時間なしにはうまく弾けない汗