“I have a problem.”
“My problem is…”
Problemはよく「問題」「課題」「難題」などと訳されますが、特にアメリカでは “problem” はすごく強い印象を与える言葉だと筆者は思います。問題は問題でも、”problem” は「忌々しき事態」というニュアンスを持っているため、“I have a problem” や “My problem is…” などの problem を用いた表現を使うと、「この人は一体どんな急を要する大問題を抱えているんだろう…!?」と、一気に聞き手がサスペンスに引き込まれます。
また、“I have a problem with 〇〇” は、「〇〇に対して苦情があります」という「抗議」の表現です(これもまた強い印象を与えます)。
・“I have a problem with the new HR and finance management system.”
(新しい人事・財務管理システムに問題(苦情)があります。)
・“I have a problem with your roommate.”(君のルームメイト、苦手。)
“I’m having problems with…” という表現は、“I have a problem.” ほど深刻には聞こえないですが、やはり「すぐ解決すべき問題」に対して使われます。
・“I’m having problems with my internet connection.”(インターネットの接続に問題があります。)
・“I’m having problems logging in.”(ログインできません。)
Problem 以外の「問題」「課題」を表す英単語やフレーズをいくつか見ていきましょう。
・issue
Issueには「問題」以外にも「議題」「論点」といったニュアンスもあります。Problemよりも抽象的な「問題」を表現する時に使います(例:environmental issues, political issues / 環境問題、政治問題)。なお、problemを使うと角が立ちそうな時に、“issue” とやんわり表現することもあります。“I’m having some internet connection issues.”
・difficulty
Difficultは「困難な」「難しい」を表す形容詞です。Difficultyは「困難」「難しさ」を指す名詞です。“I’m facing technical difficulties right now.”(今、技術的な問題(難題)に直面しています。)は、スカイプなどで音声やビデオの設定、通信環境などがおかしくなってしまい、通話することが難しい状態の時に使える表現です。
・challenge
Problemが「そのまま放置しておくと後で問題が大きくなりそうで見過ごすことができない」タイプの「窮地」だとすれば、challengeは「問題を解決すれば良いことが起こる」いわゆる「挑戦」です。“Challenge accepted.”((この勝負)受けて立とう。)
・“I’m having trouble 〇〇.” または “I’m having trouble with 〇〇”
「〇〇に手こずっています/躓いています/困っています」のようなニュアンスを持っています。“I’m having trouble with my English pronunciation.”(英語の発音に手こずっています。)
注)“I’m in trouble” はI have a problem同様、深刻に聞こえる表現です。
・“I’m working on 〇〇”
「〇〇に取り組んでいます」というような、「問題がある」「困っている」を省いた表現です。話を悲観的な方向に持って行かない便利なフレーズだと個人的に思います。“I’m working on improving my English pronunciation.”(英語の発音の改善に取り組んでいます。)
What are you working on these days? What challenges are you facing? フリートークレッスンで、今取り組んでいることや挑戦していることについて英語でお話してみませんか?リクエストはお気軽にどうぞ。