蜂はよく『bee』と英訳されますが、実際英語圏に行くと、皆さん『bee』と『wasp』(と『hornet』)を使い分けています。違いは何なのでしょうか?
Beeは花に集中していて、巣に攻撃を加えない限り温厚。
見分け方:
・シルエットが丸っこくてかわいい
・胸部がモフモフしている
Beeの例:
・Beeの代表とも言えるであろう「ミツバチ」は、honeybee(ミツバチ、そのまま!)です。
・「マルハナバチ」は英語でbumblebeeです。Bumbleはちょっと間抜け(?)なイメージで、
「よたよた」「ふらふら」「もたもた」みたいな感じで情けなく移動する様子をさします。
よく見ると胸部どころか全身がモフモフしていて、結構かわいいです。
・「クマバチ」もしくは「クマンバチ」はcarpenter bee. オスには針がないです。
Bumblebeeに似ていますが、carpenter beeは腹部に毛がないです。
Waspは見た目が怖かったり、喧嘩を売りに来たりも…(Hornetは、waspの大きくて危険版)
見分け方:
・シルエットが少し尖っている
・ツルツルしている
・足が長くて黄色・オレンジ色の種類もいる
・緑や青の光沢があり、胸部と腹部との間に大きなギャップがある種類もいる
Wasp(およびhornet)の例
・日本で言う「アシナガバチ」は、paperwasp. 直訳すると『紙バチ』。
天気の良い暖かい日に色々な木材(柵など)に止まっては、木の表面を削り取っています。
基本的には巣の近くに行かなければ喧嘩を売ってきません。
・アメリカでのバーベキューなどで執拗に食べ物を狙ってくるのはyellow jacket!
(これは全然わからないです、どうして黄色いジャケットがハチの名前なのか…)
これを日本語に翻訳しようとすると「スズメバチ」と出てくることもあります(えぇ!?)が、
正確にはVespinae「スズメバチ亜科」の総称です。アシナガバチ同様、スズメバチの遠い親戚
にあたります。ちなみに食べ物にありつくと、味を占めて仲間を呼んできます。やめて。
・ちなみに日本で猛威を振るう「スズメバチ」は、Japanese giant hornet(日本の巨大なハチ)
と言われています。わかりやすい名前ですね。
・ドロバチはpotter waspもしくはmason wasp(potterは陶工、masonは石工)と言われています。
泥系waspは見た目は怖い(ちょっとエイリアンっぽい)けれど、基本はおとなしく、
巣に危害を加えなければ何もしてきません。そういう面ではbeeに似ています。
私は虫が大の苦手ですが、beeとwasp(とhornet)の違いを教わって、見分けがつくようになってから人生が大分変わりました!Beeを見て怯えることはなくなりました。(Waspはまだちょっと怖いです。)
このようなことも、お話してみませんか?フリートークレッスンを設けておりますのでリクエストはお気軽に!