「ラスベガスで起きたことはラスベガスにだけ残る」=「あの街で起こったことは他言無用ね!」という表現です。ご存知の通りラスベガスはギャンブルをはじめとする「欲望の街(Sin City)」なので、ハメを外し過ぎてしまってヤバい目に遭う人も多い、と。映画「The Hangover」でも描かれていますね。
学校の勉強では習わない英語は、こんな風にアメリカの地名(とそのイメージ)を使った表現ですね。
イリノイ州のChicagoには「Windy City」というニックネームがあります。ミシガン湖から吹く風で、夏は過ごしやすいけど、冬はとても寒い、というイメージです。中心部は高層ビルも多いのでビル風もあります。
ミシガン州のDetroitは自動車産業で栄えたので「Moter City」と呼ばれます。有名なレコードレーベルの「モータウン」もそこから来ています。ところが全盛期を過ぎてからは日本やヨーロッパの自動車メーカーにやられて、工場の海外移転も進み、失業率も高くなり、街自体も財政破綻してしてしまい、犯罪率も高く、「Moter City」のイメージはとても悪くなっています。
ペンシルベニア州のピッツバーグは鉄鋼産業で栄えたので「Steel City」と呼ばれます。ここを本拠地にするNFLチームは「スティーラーズ」です。この鉄鋼産業も海外からの輸入にやられて衰退してしまい、「USスティール」という米国第2位の鉄鋼会社も日本製鉄からの買収攻勢を受けています。実際には現地の産業の中核はハイテク系やサービス系に移行しているので、「Steel City」という愛称は過去のものになるかもしれませんね。
カリフォルニア州全体の愛称は「Golden State」で、かつてのゴールドラッシュからきていますが、言葉の響きが悪くないので、そのまま使われているようです。サンフランシスコに本拠地を置くNBAチームは「ゴールデンステート・ウォーリアーズ」です。
私のレッスンではこんな雑学もフリートークの中で取り上げていきます。