これはスタンダード曲で「四月の思い出」という邦題ですが、ジャズの邦題は、まだ英語をちゃんと理解していなかった人が多かった時代に誰かによって付けられたので、誤訳や原題のニュアンスを伝えていないものも多いです。
ここでも「I'll」と言っているので「思い出=覚えている」よりも「思い起こす(何度も)」という感情に近いと思います。
I'll be content you loved me once in April
Your lips were warm and love and Spring were new
「四月」にとても素敵な恋があったようです。
I'm not afraid of Autumn and her sorrow
For I'll remember April and you
どうもこの歌を歌っているのは春ではなくて秋の入り口頃のようです。秋はどうにもセンチメンタルになる季節ですが、四月の幸せな気持ちを思い起こせば乗り切っていけそうですね。しかもこの時点ではふたりは既に別れてしまっているようです。夏に何があったのでしょうか。
この曲のように「今は四月ではないけれど、四月の出来事を思い起こしている」失恋の曲、という可能性もあります。こういう少し複雑な状況を感情を理解してから歌うことで、どう歌ったらよいか自分なりに考えることが出来ます。
私のレッスンではこの「曲/歌詞の理解」を大事にしていて、歌う前に必ず話し合ってから進めるようにしています。
実際にこの曲はラテン調で速いテンポで演奏されることも多いですが、何も考えずにそれでいいのか、と歌い手の立場で考えてみることも大事だと思います。
詳しくは
https://note.com/kohji_yoshida/n/nc60c45304818
実際にこの曲はラテン調で速いテンポで演奏されることも多いですが、何も考えずにそれでいいのか、と歌い手の立場で考えてみることも大事だと思います。
詳しくは
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