ジャズやポップスを歌う際、発音も大事ですが、それ以前に歌詞の内容をちゃんと理解して表現しましょう。
短いフレーズの中に複雑な意味がこめられていたり、二重の意味になっていたり、
過去の出来事や有名人が比喩として使われていたり、なかなか面白いものが多いです。
よくあるのは、聞きなれない言葉で、調べてみると「固有名詞」という場合。
英語圏ではみんな知っている「人名」「地名」「商品名」など。
その言葉だけで「ああ、そういうことね」と現地の人達なら分かる訳です。
使われている単語がシンプルなものでも、組み合わせによって深い意味になったりもします。
また「韻」が踏まれている場合も多く、その際にも単純に音だけで言葉を選んだのではなく、
ちゃんと熟慮して選ばれているものです。
普段聴いている曲で耳に馴染んでいても、よく考えると何についての歌なのか知らないこともよくあります。
探せば英語の歌詞や和訳は見つかりますので、まずそれを読んでみましょう。
私のレッスンでは必ずこの「歌詞の理解」の機会を設けています。
それを行うことで、例えばその曲の中で「Love」という言葉にこめられた意味合いを知って、
それをちゃんと表現する為にはどう歌うのか、を考えながら練習することになります。
明るく歌うのか、囁くように歌うのか、投げやりで歌うのか・・・。
楽しいですよ!