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Yuka-t 講師のコラム

今シーズン最高の一冊

今週のテーマ: 今シーズン最高の一冊

2023年11月5日 | 2 コメント

最近は日本の本より韓国の本を読むことが多かった私。
先日久しぶりに『博士の愛した数式』(小川洋子著)を読み返したら、

最高でした!

新しい本でも、初めて読んだ本でもないけれど、今シーズン最高の一冊はこれかな。
やっぱり日本の小説の面白さってこういうことだよなと・・・。
細かい描写と余白の塩梅が絶妙で、読者の想像をもって
完成するように書かれている、というのでしょうか。
繊細に描写しているのに書きすぎないこの感じが好きです。

ちなみに、最近読んだ本もご紹介すると、、、
今読んでいる日本の小説『お探し物は図書室まで』は、年齢も職業も様々な
悩める主人公たちが司書さんに紹介された本に気付きをもらって前向きに進んでいく
お話なのですが、自分とは年も仕事も違う人なのに、
なぜかどの人の話にも「そうそう、あるある」と共感できてしまう。
つまるところ、、、人の悩みってそれぞれ違う様で、実は同じなのかも?

昨日読んだ韓国小説は、キム・ウォニョンさんという、弁護士でダンサーで作家の方
(肩書がすごすぎる)の初の小説『우리의 클라이밍(僕たちのクライミング)』でした。
すごく短い小説で、車いすに乗った男性主人公と、同級生の女の子の青春の話。
あまり難しくないので中級者くらいにはおすすめです(刺激的な描写もないので
安心して読めます)。

読書の秋、
皆さんの最高の一冊も是非聞かせてくださいね!

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