99年~2000年に、韓国・テジョンに留学した私。
冬ソナの前の、秋の童話すら始まっていない時代。
どんな番組が放送されていたかといいますと、
シットコムと呼ばれるコメディドラマの『順風産婦人科』。
これ、実は今も活躍しているソン・ヘギョが出ていたんですよね~
笑えるホームコメディでした。
ゴールデンタイムのドラマはキム・ヒソン主演の『トマト』。
トマトはキム・ヒソン演じる新人靴デザイナーの奮闘記のようなドラマ。
その頃人気だったキム・ヒソンはドラマだけでなく化粧品の広告など
本当にこの人を見ない日は無いくらい大活躍でした。
アン・ジェウクと主演を務めた『안녕 내사랑』(邦題:グッバイマイラブ)
は恋愛ドラマで、今でこそ熱くて長ー----いキスシーンも多い韓国ドラマですが、
その頃はほとんどなく、二人の顔が近づくと女子学生たちが(寮のテレビで見ていたので)
顔を手で覆ってキャー!!って言ってました。言論や表現について色々と規制の多い時代でしたしね。
あの時代は女子が煙草を吸うことは許されず、MT(メンバーシップトレーニング)と
呼ばれる新入生歓迎合宿のときは、みんな外に行って建物の影に隠れて吸ってました。
何でも禁止されると余計に興味を持ってしまうものでしょうか。
いえいえ、韓国の女性はみんな隠れて煙草を吸っていたのだとか言いたいわけではなく、
その姿がとても不思議だったので印象に残ってます。日本の大学生は
校内の灰皿の前で男女関係なく堂々とスパスパ吸ってました。
いけませんね、また別の話になりました。
韓国の映画館で初めて見た映画が『쉬리』(邦題:シュリ)でした。
ハン・ソッキュさんとソン・ガンホさんが出る、機密情報部隊員と北朝鮮特殊工作員の話です。
センシティブな題材だったこともあり、とても話題になった映画です。
「(南のお前らは)統一統一と言いながら、本当はお前たちは統一を望んでいない」
という北朝鮮工作員の台詞にハッとした映画でした。
このハン・ソッキュを見てSMAPの草彅君が自分に似ていると、
韓国語を勉強してチョナンカンと名乗り、チョンマルサランヘヨって言う歌を出したのがこの
後のことでした。
振り返ってみると、、かなり古いですね。この後、
2000年9月に『秋の童話』が放映され、2002年に『冬のソナタ』と
2003年に『チャングムの誓い』など、日本でも人気のドラマが続々始まる時代に突入したのでした。
日本では”ロンバケ”が流行っていた頃の、韓国のドラマの話でした。
(余談ですが今日読んでいた本に”ロンバケ”がでてきたのですが、なんと注釈がついていました。
ロンバケ・・・もう通じないのかな~。)
次回留学記につづく~