最近のお気に入りの本、まずは日本の本で
『おいしいアンソロジー おやつ』『おいしいアンソロジー おべんとう』
という、だいわ文庫さんから出ているアンソロジー(色んな作家の作品による短編集)です。
食いしん坊なので食べ物エッセイが大好きです。
この本は最近活躍している若い作家さんから井上靖さんのような重鎮まで、
作家の層も幅広く、文体も様々、時代も様々なのが特徴です。
1篇がとても短いのでレッスンの合間にちょっと1篇読んでみたりできるのもいいところ。
おいしいエピソードにお腹がすくこともありますが、読んでいて思わず
顔がほころぶ素敵な食べ物エッセイです。
韓国の本で今のお気に入りはキム・ジュンヒョクさんの『스마일』。
ミステリーありSFありの短編集ですが、これが面白い。
行間も適度に広くてあれこれ想像させられながら読まされるのですが、
鮮やかに伏線を回収していくんですよ。そして最後の最後の結末は、はっきり書かれていない。
きっと作家自身は決めている結末があるのでしょうが、書かれてはいないんです。
ああとも読めるし、こうとも読める。
もしかしたら気づいていない伏線が他にもあるのかも、と思って、
読み終わった瞬間からまた読み返したくなる、そんな小説です。
・・・・・・意味、わかります?とにかく何度も読みたくなる、そんな本なんです。
まだ翻訳本が出ていないのが残念なのですが、、、
誰か翻訳して出版してくれないかなーと期待しているところです。
お気に入りの本はありすぎて紹介しきれないので
気になる方はどうぞレッスンで聞いてみてくださいね~。