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Cafetalk Tutor's Column

Yuka-t 講師のコラム

99年韓国留学記⑪極寒の韓国で暖房が・・・

2022年12月20日

お久しぶりの99年留学記です。
寒くなると思い出す2000年2月の韓国。
韓国は新学期、新年度の始まりが3月1日~。
ですので2月の中頃から日本でいうところの春休みとなります。
この間、寮生活をしている学生はもうほとんど、というか全員、
郷里へと帰ってしまいます。遅めの帰国を予定していた私以外は、
留学生も順々に帰国し、寮に学生は私一人になったときのこと。
ある日の夜、なんだかとても寒かったんです。
夜の9時頃に友達から電話がかかってきて
「明日映画でも行かない?」というお誘いの電話。「い、い、行ぐ行ぐ。だ、だ、だんじにする?」
友「・・・?なんでそんな声なの?」
私「さ、さ、寒くて上手くしゃべれない。多分この部屋、暖房が入っていない」


韓国の暖房システムは世界に誇る”オンドル”。オンドルとは昔からの伝統的な暖房で、
かまどを炊いたときに出る煙を部屋の下に送りその熱で床を温めるシステムです。
現代はもちろんかまどと煙ではなく、全室の床に水管を巡らせていてボイラーで温めた温水を
通すことで部屋を暖める温水式です。そして、、住んでいたのは寮ですから、、、
個々にボイラーがあるわけではなく、中央で一括管理。
ボイラーを稼働=全室温めることになるので、
学生が帰省して空っぽになった寮ではボイラーのスイッチはオフに
(後で見たところ守衛室はストーブで過ごしていました)なったわけです。
守衛さんは私がまだ残ってるなんて知らなかった模様・・・。

部屋にはクーラーがあったのですが、冷房専用。オンドル以外に暖房はなし。
夜は守衛室へつづく扉は閉まっていて・・・。なんとその夜は暖房なしで過ごすことに!!

室内の温度計がマイナスの目盛りを指していたのを初めて見ました。
幻かと思った・・・。天気予報で最低気温はマイナス13度だと言っていたあの日。
とりあえず布団にくるまって寝ようにも、寒すぎて寝られない。
先に帰国したルームメイトの布団を持ってきて全部かけてみる。
1時間も経たずに目が覚める・・・。セーターも着込んでみる。
コートも着てみる。  とりあえず着られるだけ着込んで、かけられるだけ
ふとんをかけてなんとか耐えました。

寮が開いたらすぐに近所の銭湯に出掛け(もちろん部屋はお湯も出ない。というか水道管が凍って水すら出ない)
温まりましたよ。「学生さん、ちょっと今日のお湯ぬるいよね」というアジュンマ(おばちゃん)に
「そうですか~?十分あったかいですよ~」って言った2000年の冬。

あの日電話をかけてきてくれた友人は翌日電気毛布を貸してくれ、
寮の守衛さんにもまだいることをちゃんと伝えたところ、
部屋にオイルヒーターを置いてくれたので、残りの留学生活は暖かく過ごせました。

あー、あのときは本当に寒かった。

韓国の冬は寒い。

韓国にお住まいの皆さん、寒さにはお気を付けください。

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