99年韓国留学記 ④世紀末
さてさて、99年と言えば世紀末。2000年問題です。
ノストラダムスの大予言の年ですね。懐かしいですが、、
二十歳未満の方はなんのこっちゃですね。
1999年から2000年になるときに、
コンピューターシステムに異常が生じて大変なことになるのだとか
色々騒いだものでした。そして
韓国ではそこに付け込んで様々な宗教の勧誘が盛んでした。
사이비(サイビ) という言葉をよく聞いた時代でした。사이비 とは ”似非”の宗教のこと。
サイビには気を付けろ!
怪しい新興宗教の総称、日本で言うカルトといったところでしょうか。
同じくよく聞いたのは휴거(ヒュゴ)が来るという言葉。
元々はキリスト教の終末論に出てくる言葉のようですが、当時は”サタン”とか”悪魔”のような意味で
使われていました。世紀末にはそれがやって来て連れて行かれちゃうから神の子になって
生き残ろう!というような勧誘をよく受けました。
韓国の人は信仰心もあつい人が多いので、教会やお寺に誘われることもしばしばでした。
ほとんど断っていましたが、何度か教会やお寺へ同行したこともありました。
でも、実際、超退屈。
言ってること、わかんないし・・・。長いし・・・。
誘った本人はありがたいお話を聞くのに一生けん命なので、
ほったらかしにされるし。かと思ったら最後に「日本から来た我々の新しい家族です!」
なんて紹介されて記念写真を撮られたりしたときには、これで入信したことになるんじゃないかと
冷や汗もので、一刻も早く帰りたかった。
そして2000年になり、、、何事も起こらなかった。
サタンも悪魔も来なかった。
それまで熱心に勧誘していた人は特にそこに触れることもなく、、、
静かに消えていったY2K問題。
でもですね、Y2Kと言えば、Y2Kっていう歌手がいたんですよ。
3人組の男性ユニットで、日本人男子がいました。
日本人がテレビに出てるなんてー!そう、
それは99年の第二次日本文化開放後のことでした。その話は次のコラムで。
99年韓国留学記⑤日本文化開放へつづく