学生時代は詩の授業はどちらかと言えば苦手で、今でも詩をよく読むわけではない。でも時々、小学生の息子たちが音読する教科書の詩や古文や漢詩を聞いたり、youtubeで検索中にたまたま出会った歌を聴いたりした時に、涙腺崩壊級の感動を味わうことがあるのは、年を取ったせいなのかな?
たくさんの素晴らしい日本人の詩人の中から一人選ぶなら、谷川俊太郎さん。先日も、子どもたちと「谷川俊太郎展」を観に行き、言葉の渦の中に埋もれる幸せに浸った。我が家の壁には、その谷川俊太郎さんの「いち」という詩を子どもが幼い字で書いた紙きれがもう何年も貼ってある。
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「いち」 谷川俊太郎
いちってね
つまりぼくがね いちなのさ
ぼくは せかいで ひとりきり
いちってね
つまりママがね いちなのさ
ママは せかいで ひとりきり
いちってね
つまりきみもね いちなのさ
ぼくと きみとで 2になるよ
いちってね
だけどちきゅうは ひとつなの
ぼくと きみとで てをつなぐ
いちってね
だからはじめの かずなのさ
ちいさいようで おおきいな
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やばい、また涙腺が、、、笑
もう一つ、このカフェトークコラムでご紹介したい詩と言えば、
イタリア人の詩人、Giuseppe Ungaretti(ジュゼッペ・ウンガレッティ)の”Mattina”(朝)という詩だ。
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“Mattina” Giuseppe Ungaretti
Santa Maria la Longa 26 gennaio 1917
≪M’illumino d’immenso.≫
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この≪M’illumino d’immenso.≫
(果てしなく 私を照らす)
というたった二つの言葉に引き込まれて、一瞬にして、そしてひと時の間、作者が見ていた風景や世界観にワープしてしまう。
イタリア語があまりわからなくても、この詩なら暗誦できるという理由でも、私がおススメしたい詩と詩人のご紹介でした^^
暑さで頭がモウロウ汗
では、また!