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Cafetalk Tutor's Column

Arimi 講師のコラム

人生は、「生まれて初めて」の連続

2020年7月10日

たぶん、まだ小学校にも上がってないくらいの頃だと思う。私はどうして日本に生まれて、あの人たちはあの国に生まれたんだろう?とテレビに映る外国の風景や人々を観ながら、漠然とした疑問と外国や外国人への淡い憧れを抱いていた。その疑問や憧れは、自己肯定感の低さの反動から生まれたものだったと、大きくなってから自己分析した。

中学3年生の頃だったか、何故か自分が選ばれて全校生徒の前で自分の夢についてスピーチする機会があった。そのスピーチで、私は歌が好きなので将来は海外留学して音楽の勉強をしてオペラ歌手になりたい、そのために、英語だけじゃなくイタリア語などいろんな言語を習得します!と壮大すぎる夢と目標を語ったのを覚えている。残念ながらオペラ歌手を目指せるほどの音楽的才能には恵まれなかったが、あの時大口たたいて公言した、言語を習得するという夢は、気づいたらいつのまにか叶っていた。

日本の大学で語学とは全く関係ない教育学を勉強して、就職活動をしないまま卒業後海外に出た。イギリスで福祉関係のボランティアプログラムに参加するためにロンドンに渡ったのが、私の生まれて初めての海外経験だ。

生まれて初めて降り立つ外国の地。長旅の疲れと時差ボケと大荷物で体は重いはずなのに、ホームステイ先の家を探してロンドン北部Golders Greenの並木道をたどる足どりはスキップしてしまいそうなくらい軽く、「ああ!今私は地球の真ん中で生きている!」と心の中で叫んだあの瞬間の感動は、今でも思い出すと私の全細胞を活性化させてくれる。結局ロンドンには3年住んだが、その3年間、文字通り“死に物狂い”で英語を勉強した。おかげで、その後、世界中30数か国をバックパック背負って旅したが、コミュニケーションで大きな問題にぶつかったことはなかった。イギリスで英語を身に付けた後、イタリア語、スペイン語を習得(どのレベルをもって習得したと言えるのかいつも疑問に思うのだが)して、今はカフェトークのとっても優しい素敵な先生のもと、フランス語を勉強している。

 

人生は不思議だなあ、全く。

何がきっかけで、何が起こるかわからない。

ふと浮かんだ思いが、ものすごい力をもって思いがけないことを引き寄せる。

14歳の時に宣言した夢は、自己肯定感を底上げしてくれて今の私を支えている。

コロナ禍を予感していたのか思いつきで始めてみたカフェトークでは、ヴァーチャルでなければ出会えるはずもなかった人たちとのご縁を頂いた。

そして今、恥ずかしげもなく、私以外の誰の何のためにも意味を持たないようなことをつぶやいて発信している。SNSにほぼ全く興味を抱かなかった昨日までの私とはえらい違いだ。

しかしここまで書いて、以上の徒然なるつぶやきを要約したら、「カフェトークとの出会いに、感謝!」の一言で収まってしまうことに気が付いた、、、、、「発信」という、この、私にとってはかなり大きな挑戦が続くなら、次はもうちょっと堅くない楽しいことを簡潔につぶやこうかな(苦笑)。

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