半年前に出会った60歳くらいのご婦人から、「恥ずかしいけど英語を教えてもらいたい…」という申し出を受けた。
もちろん「いいですよ!!! ゆっくりペースでいきましょうね。」
さて、その記念すべき第一回目。
わたしがどうして英語を学びたくなったのかを尋ねると、先日ご主人と海外旅行をした際、帰りの飛行機で隣にそれはそれは素敵な長身の黒人の方が座った。10数時間も隣りにいるのに、何も話しかけられないことが残念で仕方がなかった。それで・・ということだった。なんて前向きな動機!!!
文法恐怖症が加速しないよう、「英語は必ず「誰(何)がどうするのか」を入れなくてはだめですよ。その誰がってのをSというんだけど、それはSubject(主語)のSからきてるんですよね。」と恐る恐る告げると、「あ~~、なんか新鮮!なんかとっても面白い!!」といって、目を輝かせてくれた。
それから1時間半程楽しく勉強をした後、彼女がおもむろに私に尋ねた。
「私のゴールをどこに設定したらいいかしら?」
えっ!! 予想もしなかった素晴らしい質問・・・・そっか!私にとっての英語力習得はエンドレスだが、初めて学ぶ人にそんなこと言ったってモチベーション上がるわけがない。
しばらく考えた私はこう答えた。
「隣に座った外国人に話しかける勇気を得るまで…でどうですか?」
彼女はニコッと笑った。(^O^)