“很”と“非常”は、どっちも「とても」の意味を持っています。
今日、私自身が持つカフェトークとは別の対面式中国語教室で、この話について討論しました。三時間ほど討論した結果、以下の結論に至ったので、ここでも、みんなで共有できたらと思います。
1.どっちも(同じように)使える場合
これは、一番わかりやすいところ。
- 很喜欢/非常喜欢 とても好き
- 很伤心/非常伤心 とても悲しい
- 很让人高兴/非常让人高兴 すごく嬉しく思う(使役の表現が入っているが、中国語の表現の一種であり、まれに「他人に・・・させる」ということもあるが、一般的には、「自分に・・・させてくれる」ということが多い)
- 很有面子/非常有面子 とてもいい顔できた
- 很有能力/非常有能力 非常に腕がある
簡単にいうと、程度を高める時、または、気持ちを高める時に使います。
2.どっちも使えるが、使い方が違う場合
- 很多人/非常多的人 たくさんの人
- 很多日子/非常多的日子 長い日々(暫くして)
- 很多事/非常多的事 いろんなこと
“非常”を使う時には、“的”を付け加えることが多いことに気付いた。
また、場合によって、“很多人”を強調するときに、“的”をつけて、“很多的人”ともいうが、“非常多的人”の場合は、“的”は省略できません。
- 很多很多/非常非常多 ものすごくたくさん
- 很棒很棒/非常非常棒 ものすごくかっこいい
- 很累很累/非常非常累 ものすごく疲れている
のように、単語の重ね合わせで強調をしたい場合は、“很”はそのまま単語をくっつけるに対して、“非常”は程度を表す自分自身を重ねることで強調します。
3.“非常”のみの場合
ここもそんなに難しくないかな、と思います。
- 非常时期 非常事態
- 非常事件 特別な(ちょっと変わった)事件
- 非常之秋 あやしき秋
普通じゃない、特別な、などの意味の時には、“很”は使いません。
4.“很”のみの場合
很让人高兴了一阵子 暫くの間喜んでいた
很让他吃了一惊 すごくびっくりした
過去形は、“非常”が使えません。
今日の討論に参加した方は、一番長い方で、中国語の勉強歴が40年以上あり、ほかの方も20年や、一番短い方でも5年くらいあります。それに、私自身と中国人の友人の6人です。
とてもいい勉強になりました。
みなさんは、いかがでしたか。一見中国語を勉強してすぐに出会うこの“很”と“非常”でも、これだけの使い方と使い分けがあったんですね。