「悪魔の言語」と呼ばれる言語があるのですが、一体どこの国の人たちが話しているのでしょうか。
はい、その通りです。我々日本人です。
悪魔の言語というだけあって、日本語には確かに難しい点があります。
その1つに、「主語がなくても通じてしまう」という点が挙げられます。
主語なしで会話を成立させる我々はただ者ではありません。これは至難の業なのです。
しかしながら、外国語を習得すると考えたとき、このスゴ技は壁となってしまいます。
その壁とは、「とっさに主語がでてこない」ということです。
一方で、フランス語を始めとする言語では、主語がはっきりと伝えられます。
この主語は必ずしも人称という訳ではなく、時に Ce だったり Il だったり ça だったりもしますが、
「主語」があるという意味では変わりません。
これらを踏まえて、まずは主語という概念に慣れるのもよいと思います。
主語を意識する習慣をつけるのです。
そのために、主語らしきものを言葉にしてみるとよいかと思います。
例えば、お勤め先で、
「コピーお願いしていい?」ではなく、「○○さん、コピーしてもらってもいいですか?」
例えば、ご自宅で、
「ご飯できたよ」ではなく、「みんな、ご飯できたよ」
例えば、ご友人にメッセージを送るとき、
「元気?」ではなく、「○○、最近どうしてる?」
少し違和感をもたれる方もいらっしゃると思いますが、
特に「人の名前を呼ぶ」ことに、大きな害はないと考えます。
むしろ、
名前を呼ぶことは「あなたを知っている、興味をもっているよ」という態度を示すことが出来ますし、
こと、お願い事をする時には、行動してもらいたい主体に対して、正確に指示をすることが叶います。
そしてもちろん、主語という概念に触れるよい機会になります。
それでは、今日もすてきな一日をお過ごしください。