フランスを象徴する、概念ってなんでしょうか。
アートですか
激しい抗議デモですか
バカンスですか
軍事産業ですか
香水やファッションですか
それとも
料理、ですか?
言わずもがな、フランスは料理の世界を代表する国のひとつです。
食がおいしいということで有名で、この点においては日本とも共通しています。
そういうわけで、
「日本」×「料理」×「フランス」の3つのキーワードを考えます。
今回は、人に焦点を当てまして、上の3つを併せ持つ料理研究家の方を2人ご紹介したいと思います。
まず、お一人目はタサン志麻さん。
フレンチレストランに長年勤務された後、
フリーランスとなり、「予約の取れない伝説の家政婦」として数々のテレビ番組で取り上げられています。
著書『ちょっとフレンチなおうち仕事』では、志麻さんが「フランスの的価値観」に惹かれていることが繰り返し述べられていて、なんだか嬉しい気持ちになります。印象的なのは、日本の調理道具を愛用していらっしゃることです。日仏の良さを融合させることに長けた方だと感じました。
お二人目は、土井善晴さん。
著名な料理研究家を父にもち、著書『一汁一菜でよいという提案』はベストセラーとなっています。日本の家庭料理のイメージが強い方ですが、実はスイスとフランスでフランス料理を学んでいたことが明かされています。彼が日本食について語る時、それが、世界の食文化のうちのひとつとしての日本食であることが感じられますが、フランス料理というジャンルに精通しているからこそなせる技なのでしょう。
フランス料理を現地で専門的に学んだ経験をもつお二人ですが、
一方は日仏の融合を、もう一方は日本文化へのさらなる深化というキャリアをたどっています。
とても興味深いと思いました。
では、今日も素敵な一日をお過ごしください。
ちょっとフレンチなおうち仕事(タサン志麻) | ワニブックスオフィシャルサイト (wani.co.jp)
土井善晴 『一汁一菜でよいという提案』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)