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Cafetalk Tutor's Column

Rie_Takayama 강사 칼럼

AIの時代だからこそ、大切なこと。

2023년 10월 16일

カフェトークの皆さま、こんにちは〜!
だいぶ秋らしい陽気となってきましたが、体調など崩されていないでしょうか?

さて、ここで最近お会いしたある50代の男性のお話を・・・。

この方は「英語を使ってコミュニケーションできるようになりたい」ということで、日頃から毎日英語学習の時間をとり、英会話も週に何度もとって練習されていました。

文法の知識的には英検2級合格レベル、ということで、かなりしっかり取り組まれてきているのがわかります。

ですが、英語を話していただくと、何を言っているのかわからない箇所が多く、また、こちらが言っていることもよくわかっていらっしゃらないときがあるよう。

このことから、この方の課題はスピーキング力と「英語の音」、つまり発音ということで、発音の練習から始めました。

シャドウイング用のテキストを1冊決めて、IPA(発音記号)とともに、課題となっている直すべき音を徹底的に直して練習を重ねた結果、3ヶ月後には見違えるようになりました。

同時に、ご本人のリスニング力も変わりました。

が、発音練習と同時に私が必ずやっていただくことにしている、「英語のカタを見つけて自分のことに言い換える練習」や、「テーマを決めて、自分の生活のなかで起こったことについて瞬間的に話す」練習などがどうもしっくりこないようで、

ご本人いわく、「苦痛」とまで感じてしまわれたようです。

さらには、発音に関しても、お使いいただいている音源の発音と私の発音が違うことだったり、

また、どこでリンキング(音が繋がる)やリダクション(音がなくなる)が起きているのかをテキストの内容と音源をにらめっこしてものすごく細かく「分析」されているため、

それを真似て発音したときに私から直されたことで混乱してしまったようなのです。

そうなんです、彼はまるで英語を数学や化学のように「解(=たったひとつの答え)」を求めて制覇しようとしているのですが、そのために「正解」を与えてくれないと、また正解と少しでも違うことを言われるとストレスに感じてしまっていたのだということがわかりました。

そもそも英語をはじめとする言葉というのは、正解を求めて制覇するものではなく、特に英語に関しては世界中の様々な人が使っていて「つねに変化している」言葉ということもあり、

発音のしかたひとつとっても、一つの正解、というのは存在しないのです。

これは、たとえ辞書であっても同じ単語で書かれている発音記号が違っていたりするし、また、リンキングやリダクションなどは、それが起こるケースと起こらないケースどちらもあって、国や地域、人種などによってことなるのと、

私がお伝えしていたのは、そのような音のつながりなどを理解するためには、まずは一つ一つの音をしっかり出せるように練習する必要があるため、「今は意識しなくていいですよ」としていたのですが、

「でもテキストではそうなっている」ということで

混乱してしまったようでした。

ご本人も言っていましたが、テキスト学習しかやったことがないので、テキストと離れたことをやることも(言い換え練習や瞬間アウトプット練習など)、テキストと違うことを言われることも、ストレスに感じてしまうよう。

・・・・いっぽうで、このような練習法を「学校英語とは違って楽しい!」と言って、楽しんでいる方もいらっしゃいます。

楽しまれている方の傾向としては、若い方に多いというのはあるかもしれません。

ですが、私もアラフィフ世代、テキスト学習にとらわれてしまう気持ち、学校の勉強でつちかった勉強法になにか達成感のようなものを感じてしまう気持ちも、わからなくもないです。

が・・・・でもやっぱり、だからこそ思うのは、

英語を学ぶということは、ひとつの正解を求めるのではないことも含めて、感性を磨いていくということでもある、っていうことです。

何が正しいか、正しくないか?ではなく、伝わるのか?ということだったり、

相手が伝えようとしていることを、単語がわからなくても「想像」すること
だったり、

いろいろな英語に触れて(それはいろいろなバックグラウンドを持つ人にふれること)、自分のキャパシティを広げること
だったり・・・

が必然的に伴ってくるものだと思っています。

逆にいうと、こういうことを学ばずして、ただ単語を覚える、発音記号をすべて覚えて正しい発音が出せるようになる、完璧な文法で話せるようになる、ということだけを目指すということは・・・

「正しさ」というものにとらわれて大切なことを見逃している、

コミュニケーションができない英語話者

になりかねない危険があると思うのです。

英語の学び方、様々な考え方があると思います。

今はAIも英語を教えてくれるし、調べればネット上の情報から文法などはいくらでも自分で学ぶことができますね。

実際、私はChat GPT含めてAIツールを英語学習に上手に使いこなす方法もお伝えしています。

でも、だからこそ、「英語は人と関わりながら学ぶべきです!」と私は声を大にして言いたいのです。

先ほどの方は、様々なアプリなども駆使して学ばれているようでしたが、おそらく、「正解!」「不正解!」と判断してくれるという意味では、アプリで学ぶ方があっているのだとは思います。

正しさを追求するだけなら、もう、人間はAIに勝てなくなってきている時代です。

脳科学者の茂木健一郎先生は、AIがある部分では人間を追い抜くであろうこれからの時代に大切なこととして、

・体験する
・直感力を磨く

の2つをあげていらっしゃいました。

実際に英語を使い、間違えたりすることで英語力は磨かれ、その経験から英語の感覚が育ち、どんなときにどんな言葉を使うべきか、相手が言おうとしていることは何か?瞬時にわかるようになるのがコミュニケーション力でもあります。

だから、私は上の2つに「コミュニケーション力を磨く」を付け加えたいと思います!

英語を学び、使えるようになるためには、人と関わり、体験し、自分の個性と感性を磨きながら取り組むことを忘れないようにしましょう・・・!!

本記事と関連した内容はこちらにも掲載しています↓
「英語学習は、楽しくなければ意味がない」
https://note.com/rieyogaplus/n/nc576f5b3c8aa

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