今回は「冬の鳥」を季語とした俳句の創作翻訳に挑戦しました。
冬の鳥の季語には、フクロウに鶴、鴨などいろいろあって新鮮で驚きです。
私のお気に入りは「白鳥」です。スウェーデンで見たのは広い湖面を埋めつくす優雅な白鳥たちでしたが、俳人・中村草田男による「白鳥を大きな一つの花」にたとえた俳句はコントラストが素晴らしいと思いました。
「花 : une fleur」となかなか関連付けられない「巨大」という語を同時に使えたのも魅力でした。
この俳句もまた「日本語:17音」を「フランス語:17音節」として書いてみました。
「白鳥と いふ一巨花を 水に置く」
中村草田男 NAKAMURA Kusatao 1901-1963
Je mets le cygne dignement sur l’eau comme une fleur géante.