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Cafetalk Tutor's Column

Keisuke.H 강사 칼럼

I was a bocchi.66 旅人の影

2024년 11월 25일

読書が苦手だった。
同じ本をローテーションするだけで、
夏休みの読書感想文は毎回締切間際に仕上げる。
国語の問題文すら読むのが面倒で、
普段の読書習慣のなさが如実に表れていた。
 
母は何度も読書を勧めてきたが、
マンガさえ読まない僕が文庫本を手に取るわけがない。
しかも母の薦める本は、母自身の好みを反映したもので、僕の興味とはかけ離れていた。
 
そんな僕が夢中になった本が『深夜特急』だった。
最初はタイトルに鉄道を感じて手に取っただけだったが、
気づけば物語にのめり込み、世界を旅しているような感覚に包まれていた。
 
特に印象に残ったのは、筆者が水切りをするエピソードだ。
見知らぬ国で、水面に石を投げる筆者と、それを真似しようとする少年の姿。
自分にとって当たり前のことが、他の世界ではそうではないと知る瞬間だった。
僕はページをめくりながら、まだ見ぬ世界に思いを馳せていた。
 
読書感想文の自由課題に『深夜特急』を選ぶのは迷うまでもなかった。
「外国では日本人代表として振る舞うべきだ」といった内容を、
持てる語彙を総動員して書き上げた。
 
その感想文を書いている自習時間、技術のスズキが近づいてきてこう言った。
「深夜特急じゃん」
驚いて「知ってるんですか?」と聞くと、スズキは笑顔で答えた。
「もちろん。それがきっかけで旅行してるからね」
自己紹介のとき、「旅人です」と言ったスズキの言葉が頭をよぎった。
あれは冗談じゃなかったのだと気づき、
僕の中でスズキの存在が一気に大きくなった。
 
『深夜特急』はどこかに行ってしまった。
本棚を探しても見つからず、いつ手放したのかも思い出せない。
まるであの頃の思い出ごと、どこか遠くへ走り去ってしまったかのようだ。
 
ただ、一つだけはっきりしている。
あの日、スズキが笑顔で語った「旅人」という言葉。
あの瞬間、僕は知らず知らずのうちに、
スズキから旅人の魂を受け取っていたのだと思う。

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