そんな時に逐語訳で考えるのはちょっと危険です。言葉はそもそも背景になっている文化を反映したものなので、そこを理解する必要があります。
「しょうがない」が口癖になっている日本人は多い印象ですが、何を意図してそう言っているのか?
「軋轢を避けたい」「面倒を避けたい」という考え方で、自分が一歩引けば丸く収まるから、と簡単に諦めてしまうことが多いですね。
個人差はありますが、英米(英語圏)の人達の基本的な発想は「何か起きた時は原因があるはず」だし、「手を尽くして解決する努力をせずに諦めることはしたくない」という感じです。疑問がある時は納得するまで徹底的に議論します。
It can’t be helped.
There’s nothing much we can do.
などの英語表現は一応ありますが、彼らが「しょうがない」と言う時は「手を尽くしたけど、解決策が無い」というニュアンスなので、簡単に使う表現ではありません。
で、本当に諦めた時は
That’s life.
C'est la vie.
Only God knows.
など、誰かのせいにするというか、かなり大袈裟な表現になります。
コミュニケーションって難しいですが、こういう風に考えるのも面白いですね。
私のレッスンではなるべくこういう文化的な背景についても考えていきます。