依然、移民コンサルタントからは何の連絡もない日が続いた。
わたしは、相変わらずカナダ国内
ノバスコシア州、ニューファウンドランド州、ケベック州、プリンスエドワード州。
マリタイムエリアと言われる、この4つの州を出張で駆け回っていた。
労働ビザを取得し、永住権の結果が出るまでは
カナダ国内を出る事は出来ない。
日本に帰省も出来ないまま2年以上が過ぎ
ただただ、仕事に没頭する日々が続いた。
わたしは、労働ビザを取得した頃から
カナダでの日々や、ビザ・永住権のプロセスなどをブログで綴るようになった。
その傍ら、同じようにカナダ永住権を目指すブロガーとも交流するようになり
改めて永住権取得の厳しさ、難しさを感じずにはいられなかった。
簡単に取れた!という人がいるかと思えば
4年経っても、結果が出ないで待ち続ける人もいる。
今ほど、情報量は多く無かったが
インターネットで日々、カナダのビザや永住権の情報をリサーチするのが
わたしの日々の日課だった。
2004年の夏、CW社のサポートで取得した労働ビザの期限が終わろうとしていた。
8月末には労働ビザが切れてしまう。
労働ビザを更新し、永住権の結果を待たなければならないかもしれない。
だが、またビザを更新する手続きの面倒さを思うと憂鬱だった。
8月になり
もう、更新手続きの準備に入ろうとした…
その時だった
「永住権降りました。
8月中にカナダを出国して、再度入国すれば正式に永住権が発給されます」
コンサルタントの声は、いつも通りの淡々としたものだった。
わたしが、その瞬間思った事…
「終わった! やっと、終わった!!」
そこから感傷に浸る事も、喜ぶ間もなくカナダを一旦出国する段取りが始まった。
日本に帰国して戻って来る猶予はない。
陸路でアメリカは、あまりにしんどい。
ちょっと、お金はかかるが
一番近い、ボストンへ飛行機でその日のうちに「行って帰って」
これしかない!
わたしは8月31日の朝
カナダ、ハリファックス空港を出発しボストンに向かった。
さぁ、アメリカへ! カナダへの道を目指して…
Lee Oskar - My Love Beside Me (1996)
カナダの永住権取得のために
何故か、アメリカへ旅立つことに。
厄介なもので、ビザを取得するにも
永住権取得するにも
一旦、カナダの外へ出ないとなりません。
カナダへの道のゴールはもうすぐ!? それとも…。
TORIA (o ̄∇ ̄)/