カナダに再び戻ってから2か月、3か月経っても
労働ビザに繋がる道を見つける事は出来なかった。
わたしは、K社の本部長に思いきって相談をした。
「カナダに現地法人があれば、労働ビザが取れるかもしれないんです」
本部長は電話の向こうで
ン…と唸ったままで、何の言葉も出てこない。
わたしも、言葉が出せぬまま沈黙が続いた。
「Toriaさん、それしかないのかな?
もちろん、出来るだけの事をサポートしてあげたいと思うし
実際、カナダにToriaさんが居てくれて、ウチの会社向けの製品を見てくれる事で
とっても助かってはいるんだよ。
でも、ん‥‥ちょっと、それは難しいかな」
本部長の言う事は、もっともだ!
それに対し、何もこれ以上、言える事は無かった。
このまま、K社から派遣された者として働き続けるか
すぐさま日本へ帰国するか、道はもう二つしかない。
そんな中、ひとつ明るい知らせが届いた。
CW社が、日本人の営業スタッフを募集しているという。
わたしがカナダ行き・カナダの永住権を目指すきっかけとなった
あのCW社だ!
わたしは、海外留学経験もなければ
英語能力もとてつもなく低い。
だが、「もう…これしか道はない」と思った。
しかし
わたしにはすでに、ライバルがいた!
先に、履歴書を出しているOさん。
わたしより、一つ年下の日本人女性。
アメリカのカレッジ卒業。英語能力も高い。
北米でのプレゼンテーションに慣れている。
カナダ人と結婚しており、すでに永住権も保持している。
水産業界の経験はないが、必要なものは全て揃っている。
勝ち目などない! すでに、勝負はわかっている。
それでも、わたしはこの勝負に出たかった。
それしかなかった。
夢のCW社・夢のカナダ。
ここに入社出来たら労働ビザも永住権も、一気に手に入れる事が出来る。
枠は、ひと枠。
決戦は金曜日。
絶対に負けられない戦いが、そこにはあった…
ニッチェ「決戦は金曜日」
そうそう、現地法人作るなんて簡単ではなく…
しかも、何もない32歳Toriaのために、その道はなかったワケです。
そこで、出てきた!
チャンス到来な求人ですよ。
このまま一気に、カナダの会社。夢のCW社に入社が決まるか…も⁉ ~続きを読む
TORIA (o ̄∇ ̄)/