時代は21世紀~
2001年1月半ば、わたしはカナダに帰って来た。
日本のK社から長期出張で来ている日本人として、わたしはカナダに降り立った。
つまり、ビジターとして!
そこから、休む間もなくニューファウンドランド州のホッキ貝工場へ出張。
そして、ハリファックスの自宅に戻ると次の日には、ノバスコシア州のシドニーへ飛んで
これまたホッキ貝工場へ。
わたしの仕事は、あのブラックな日系企業で働いていた頃と同じように
旅から旅へ、工場から工場への現場仕事だった。
ただ、違った事は
オフィスも無く、一緒に仕事をする同僚や上司もいない
「ひとり」という事だ。
K社という後ろ盾は得たものの、カナダに居ては結局、ひとりぼっち。
依然、わたしは住んでいる町で身を隠すように暮らしていた。
まだ、”あの”以前働いていた
日系企業の社長やスタッフとばったり町中で会うのが怖かった。
だから、出張に行く以外は極力、日中は外を歩かなかった。
それ以上の怖さと悩みは、「これから」の事。
どうやって、労働ビザ・永住権を取得するかという事だった。
K社は、出来る事は何でもバックアップするから…とは言ってくれたものの
その道筋を調べるのは、わたしである。
わたしはビジター(観光)ビザでカナダに戻って来た。
入国する時に、日本の会社の保証レターを持って入国したビジネスビジター。
つまり、海外から仕事で入国し、カナダで仕事をする事が許可されているが
給料は日本側で受け取り、納税してください!というもの。
という事は、カナダ国内で働いているものの
カナダに納税実績があるわけではなく
カナダのキャリアとしては、認められないという事だ。
まず、カナダで労働… 労働ビザが必要だ。
じゃあ、どうすればいい!? その事で、頭がいっぱいの日々が始まった。
何を見て
何を信じていいのかわからない。
「自分を信じて!」などと格好いいものでもなかった。
自分でさえも、自分のこの決めた道が良いのかさえ未だ、わからなかった。
だが、また”再びゼロからの出発”をしたわたしに
引き返す道は無かった…
Ayaka - I Believe (2006)
あの時も、今思っても怖いよねぇ~。
私ってば、何て無謀な再出発をしたものかと思いますわ(‘◇’)ゞ
でも、この時は
最初に、ワーキングホリデーで日本を飛び出した時とは違い
K社を始め、いろんな人の後ろ盾をいただいて出発していただけに
もう本当! 後戻りが出来ないΣ(艸・∀・)
恐ろしい、博打(ばくち)に出たような
そんな感じでした~続きを読む
TORIA (o ̄∇ ̄)/