みなさん。
JLPT試験当日まで残りわずかになりました。
受験する方、勉強の進み具合はいかがですか。
もう十分勉強したから、あとはリラックスして過ごす方も、残りの日数、どんな勉強をしたらいいか、迷っている方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、試験までの残りの貴重な日々、何をしたらいいかをご提案します。
よかったら、最後までお付き合いください。
私からみなさんにぜひおすすめしたいこと、それは過去問題を使った勉強です。
もし、過去問題をまだお持ちでなかったら、ここ数年間のどの年度でもいいので、一つ手に入れてください。
それがどうしても困難な場合、問題集の後ろに付いている「模擬試験」でもかまいません。
では、参りましょう。
まず、実際の試験と同じ時間で一通り全ての問題をやります。
次に、解答時間が過ぎたら、たとえ全部終わっていなくても、解答を止めて答え合わせをしてください。
この時、点数が悪くても気にしないこと!
なぜなら、時間配分の感覚を身に付ける、それがこの練習の目的だからです。
文法問題に時間を使いすぎて、読解問題をやる時間がほとんどなかった..という声をたまに聞きます。
そうならないように、ちょっと考えて、この問題は難しい、だめだと思ったら、適当に答えを選んで次の問題に進む〝勇気〟は絶対に必要です!
この〝勇気〟をこの練習で身に付けてください。
試験は時間との戦いですよ。
時間配分について、私からご提案します。
文法、文字・語彙は、1問につき30~40秒を目安に解答しましょう。
もし1分以上考えても答えがわからなかったら、とりあえず適当に答えを選んで次に進みます。
文法、そして文字・語彙をそれぞれ20~30分で解答できれば、読解問題をやる時間も何とか確保できます。
もう一度言います。試験は時間との戦い。
わからなかったら無理をせず次に進む〝勇気〟をぜひ持ってください。
ここまでの流れが一通り終わったら、試験の前日まで、時間の許す限り、ご自分の解答結果をよく分析してください。参考書を使っても、ネットで調べてもいいです。
どうしてその問題の答えは正しかったのか...
どうしてその問題の答えは間違えてしまったのか...
他の選択肢の意味や使い方も調べれば、自然に文法や語彙の復習になります。
ただし、ここでも時間を使いすぎないようにしましょう。
だいたいの意味や使い方がわかればいいです。
どうしてもわからなかったら、無理をせず次に進みましょう。
ここで、JLPT最大の難所、読解問題について話します。
読解問題は、10行程度の「短文」、20行程度の「中文」、そしてまるまる1ページの「長文」に大きく分かれます。短文は、1文につき1問、中文は、1文につき2~3問、長文は4~5問の問題があります。
文の長さに関係なく、最初から全文を読む必要はありません。
まず、設問と選択肢に目を通して、どの部分を読めばいのかを検討します。
「『それ』は何を指すか」なら、「それ」の直前の文、
「筆者の考えはどれか」なら、「~と思います」「~べきだ」のような言い方がある部分を最初に読んでください。もっとも、「筆者の考え」はたいてい最後のほうに書いてありますね。
短文は4~5問ありますが、確実に全問解答しましょう。
中、長文は問題が複数ありますが、設問を読めば、答えられそうな問題が一つか二つ、必ずあるはずです。
最後まであきらめずに頑張ってください。
いかがでしたか。
試験本番まで、「あと○○日 しか ない」と考えずに、
「まだ○○日 も ある」と考えるようにしましょう。
今回も最後まで読んでくださいまして、本当にありがとうございました。
次回のコラムもお楽しみに!