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Cafetalk Tutor's Column

Toria 讲师的专栏

復縁、それとも~カナダへの道㉑

2023年7月27日

翌日、鈍行の横断列車でキャンべルトンからハリファックスまで約10時間。
わたしには、その時の記憶がほとんど残っていない。
何を思いながら、家路に着いたのか…
あまりの絶望に、頭が空っぽだったのだろうか。

会社をクビになったわけではなかった。
だが「反省するまで、会社に出て来るな!」
それが、社長の言い分だった。

入社して約1年半。
安月給で、ほとんど休みもなく、常にギリギリの状態で働いていた。
その上、明らかに得意先を騙すような仕事の仕方が、わたしには納得が行かず
社長に頭を下げる気にはならない。

結局、わたしは8月から約1か月
会社に行くことは無かった。

ポカンと空いた時間、わたしは何もする事無く
初めて、英語学校に通った。
中級クラスに入れられるも
こちらは31歳、周りは18歳から21歳のアジア人ばかり。
2週間通ったものの、つまらなくて残りの2週間は行くのを辞めた。
 

このままではいけない!とわかりながらも
仕事も勉強も、何もする気が起きないまま時間が過ぎた。

8
月末、わたしは本意ではなかったが
社長に頭を下げ
「心を入れ替えて頑張りたい」と告げた。
 

復縁…だった。

本意ではないとはいえ
「ここしかない!」その気持ちだけはずっと在り続けるだけに
心機一転やるしかない。その思いだった。 

しかし、わたしの心はもう「そこ」には帰らなかった。

仕事をしようとしても、集中が出来ず
苛立ちばかりが募り
自死するか、それとも社長を…。

そんな、自分でも信じられない事を考えた時
ようやく、気づいた。

死んでまで、ここにいる価値はない。

死ぬくらいなら、会社を辞めた方がいい。

200010
カナダにやって来て約18か月目
わたしは一大決心をした。

この会社での労働ビザを捨てて、永住権取得の可能性も捨てて
退職する事を。

この大きな決断は、間もなく大波乱を呼ぶ事になり
わたしがカナダへの道を歩むなかで
最大の難所になる…


SAYAKA - Ever Since (2002)

カナダに来てから、苦しい事はいっぱいあれど
この最初の1年9か月間
自分をだまし、苦しみ抜き
そして家族には「元気で楽しくやってるよ!」と嘘をついた日々。

復縁したかに見えた「縁」は、やはり戻りそうにない。
恋愛でも、一旦お別れして復縁…難しいですよね(* ̄▽ ̄)フフ

さて、次回は最大の難所がやって来ます!
こんな展開あるの!?みたいな~続きを読む

TORIA (o ̄∇ ̄)/

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