みなさん、こんにちは!
今回も前回に引き続き、「日本語学習法」について話します。
日本語を勉強する人で、JLPTのN3、N2、N1の合格を目指している人は多いと思います。
そしてどのレベルでも、最初にやらなければならないのは「文法の勉強」ですね。
文法がわからなかったら、読むのも書くのも、そして聞くのも話すのも大変です。
そこで今回は、文法学習の進め方について話します。
まず、文法の参考書を用意してください。
参考書は、次の例のように一つ一つの文法に例文、解説、練習問題の「3点」が
必ずそろっているものを選びましょう。
なお、この例は各種の参考書をもとに講師が独自に作成しました。
例)【V‐た とたん】
「~たら、すぐ..」と同じ意味ですが、
後に来る文には意外だ、予想外だという気持ちが
あります。また、話者の意志を表す文は来ません。
1)家を出たとたん、雨が降ってきた。
2)立ち上がったとたん、めまいがした。
3)ドアを開けたとたん、黒猫が家に入ってきた。
<練習>
1)僕の顔を(?)とたん、彼女は走って
どこかへ行ってしまった。
a 見る b 見た c 見よう
2)昼休みになったとたん、(?)。
a 午後の仕事が残っています
b 佐藤さんは荷物をまとめて帰ってしまった
c いっしょにごはんを食べに行きましょう。
では、いよいよ具体的な勉強の進め方です。
次の3つのステップで進めましょう。
1 解説文をよく読む。
意味や使い方、特に接続をよくチェックして
ください。
接続というのは、例えば辞書形と使うか、
ない形と使うか、ということです。
また文の後半は、
「~たい」などの意志的な表現を使わない、
のような説明は必ずチェックしましょう。
例の「~とたん」の場合、
「た形」と接続する、「意外な気持ち」
「意志を表す文は来ない」
という点は大切ですね。
2 例文をよく読む。
解説文の内容がよく理解できたら、
次は例文をよく読んで、
意味や使い方をきちんと確認しましょう。
例文は「声を出して」読んでくださいね。
(前回のコラムを参照)
3 練習問題をやる。
1と2のステップが十分にできたら、
必ずやってみてください。
ただし、「やるだけ」ではあまり意味が
ありません。
どうしてそれが答えなのか、
どうして他は違うのかを考えてください。
例の練習2の場合、
意外な結果を表す「b」が正解ですが、
「a」は意味が合いません、
「c」は「~ましょう」という意志的な
表現を使っています。
このように、「正しい理由」と
「違う理由」が十分に納得できたら、
問題文も例文と同様に「音読」しましょう。
いかがでしたか。
勉強の仕方はもちろん人それぞれですが、この3つのステップで進めれば、
かなり効率よく文法が覚えられると思います。よかったら、やってみてください。
また私のレッスンは、説明だけでなく練習もたくさんします。
リクエスト、お待ちしております!
今回も最後まで読んでくださいまして、本当にありがとうございました。
次回のコラムもお楽しみに!