前回までは、私の地元、曽谷(そや)を紹介してきました。
今回からは曽谷を含む市川市(いちかわし)全体のいろいろな所を紹介します。
私が住んでいる市川市は、東京都の隣、千葉県の一番西側にあります。
つまり東京からとても近いです。
そのため市川市に住んでいる多くの人は東京で働いているようです。
実際私も東京にある日本語学校でずっと教えてきました。
そして市川市には、きれいな公園、歴史的な名所がたくさんあります。
また、ちょっと怖いところも...それは夏のコラムで紹介しますね。
今回みなさんに紹介するのは、手児奈霊堂(てこなれいどう)です。
市川市の真ん中より少し左寄りに、真間(まま)という所があります。
この真間に、昔々、手児奈(てこな)という絶世の美女が住んでいました。
あまりにも美しかったので、日本中から多くの男性が真間を訪れ、手児奈に求婚しました。
しかし手児奈は、「私が誰かと結婚したら、悲しむ人がたくさんいる」と感じ、だれとも結婚しませんでした。それでも手児奈の愛を得るために、男同士での争いもたびたび起きてしまいました。
「私のせいで...」と思い悩んだ手児奈は、最後には海に身を投げて、自ら命を絶ったそうです。
その後、真間に住む人たちは、手児奈の死を憐(あわ)れんで、霊堂を建てました。
それが、手児奈霊堂です。
手児奈霊堂の近くには、真間川があります。
現在、真間は海からかなり離れていますが、昔はここが入り江で、海はすぐ近くにありました。
写真に写っている橋は、手児奈橋といいます。
そしてこの先をもう少し行くと、東京と千葉を隔(へだ)てる大きな川、江戸川に出ます。
いずれ機会を改めて、真間川と江戸川のことをコラムで紹介しますね。
みなさん、今回も最後まで読んでくれて、本当にありがとうございました。
次回も市川市の名所を紹介する予定です。
どうかご期待ください!