皆様の、ストレス発散方法は何ですか?
いろいろあると思いますが、今日はその中でも、音楽やお絵かきやおしゃべりなどの、自己表現に
まつわることをお伝えしたいと思います。
大人でも、歌でストレスを発散したり、おしゃべりで発散したりすることがあります。
子どもにも、歌ったり話したりすると、すっきりする子もいます。
困ったことがおこった時には、「お子さんのお話を聞いてあげて下さい」なんて言われたりします。
せきをきったように話す子もいます。
ところが、、子どもがみんな話したがっているかというと、それが、そうでもないわけです。
何にも言わない。。。。
何とか話を聞こうとするんだけど、大人が心配すればするほど緊張しちゃう子もいるわけです。
自己表現の方法にはいろいろありますが、子どもによって偏りがあります。
感情がコントロールしづらい時に、苦手をほじくるのは得策ではありません。
かと言って、うまく自己表現できないままでは、ストレスがたまります。
そこで、、、
お話しようとすると緊張してしまうお子様にも試してみることができる方法をいくつかご紹介します。
まずは、絵画療法。
「一緒にお絵かきしようか?」「今日は絵日記書こうか?」という方法です。
顔の大きさ:幼児性、自己表現願望
手の大きさ:権威や秩序の受容性
など、教育心理学の授業で聞きましたが、「分析してはいけない」という先生もいます。
確かに、横で解説されちゃったりしたら、良く見せかけようというストレスが働いて、
好きには表現できなくなります。
でも、保育者は、「今、こんな気持ちかな?」というくらいの視点を持って良いと思います。
機嫌の悪い子に、絵日記を書いてもらったところ、
大きな顔の子どもの手の指に白い包帯が巻いてある絵を描いてくれたことがあります。
絵をかき終わって、やっと、「今日、指を切ったんだ」と、話してくれました。
次に、箱庭療法。
元々は、箱庭、ミニチュアを使いますが、私個人は、お人形の入ったブロックを使っています。
お絵かきは苦手でも、こちらは大丈夫という子もいます。
とにかく好きに作ってもらって、できる範囲で解説してもらいます。
人形を全く使わない子ども、人形をあちこち配置する子ども、
駅を作る子、お家を作る子、学校を作る子、拳銃を作る子、
同じおもちゃを与えても、いろんな遊び方があります。
拳銃をつくったからといって、心配する必要はありません。
昔、尾崎豊さんという歌手がいて、「夜の校舎窓ガラス壊して回った」歌詞の歌がとても流行ったことがありました。
けれども、カラオケで尾崎豊でスッキリストレス発散した人が、窓ガラス壊して回るようになるかというと、
そうではありません。
自己表現の方法が無いということの方がよっぽど危険なのです。
最後に音楽療法ですが、いつもいつも落ち着いた曲を聞くのが良いとは限りません。
特に、イライラしている子どもがいわゆるハードな音楽で落ち着くということもあります。もちろん、穏やかな音楽が、より子どもたちの気持ちを落ち着かせてくれることもあります。
聞く音楽を選ぶということも自己表現ですから、周りにめいわくをかけるような演奏を始める
ようなことででもなければ、それが自己表現の手段なのだということは頭の片隅において
接するのが良いでしょう。
最後に、ストレスを発散できる発話の練習ということですが、、
普段生活の中で、「楽しかったね」「悲しかったね」「悔しかったね」など、感情を表す言葉で
積極的に話しかけ、感情に関するボキャブラリーを増やしてあげると良いでしょう。
一般的に、「悔しくて」「悲しくて」など、自分の感情に自然なラベル付けができる子は、
大人にお話を聞いてもらうのが得意なようです。「気持ちに整理をつける」等という表現がありますが、まさに文字通りだと思います。
話を聞いてもらってストレスを発散できることは素敵だと思います。
お子さんの気持ちが明るくなる発話の促し方にはコツがあります。
ピンチの時に新しいことはできません。
日本の教育課程においては、小学校入学まで文字を習わない子もいます。
それだけに、小学校入学までにきっちりとお話できるように訓練することで、
入学後の作文指導などもグっと楽になります。
けれども、いきなりお話の訓練にばかり囚われてはなりません。
こじれてしまった時には、いきなりお話や作文から入らず、上述した、他の自己表現方法を試してみても
良いかもしれません。