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Tutor suna 's Column

自由研究のオキテ

2015-09-10 | 2 Comments

自由研究のオキテ

こんにちは講師のsunaです。

私は、自由研究が大好きです。

学校の教科書や塾の問題集を離れて、「自由」に好きなことを好きな方法で調べるなんて、とーってもワクワクしてしまいます。

でも、、私には、大人として、指導する立場として、とても気を付けていることがあります。

それは、、「自分が直接見たことと、他の人から聞いたことやどこかで読んだことの区別をつける」ということです。

小学校低学年であれば、「~だそうです。」「~と書いてありました」など、伝聞は伝聞と分かる表現に直してもらいます。日本語には主語の省略も多いので、誰の立場で書かれた文章なのか書き分けることはとても大切です。

小学校中学年以上では、引用元を明記するよう指導します。ネットや本の写しも、立派な研究だと思います。引用元のホームページアドレスを明記する、引用文献を明記するなど、著作権についてモラルを教えるチャンスだと思います。

つまり、自由と言えども、研究という以上、決まりもあるわけです。。

今までで、心に残った自由研究が2つあります。

1つは、、造幣局の博物館で、とても綺麗なコインを見たこと。製造された国の国名は、私が知らない名前でした。でも、子どもの中に、「知ってるよ」という子がいました。環境問題の授業で、海に沈みそうな国として出てきたそうです。造幣局の職員の方が喜んで、コインがここにあるいきさつについて教えてくれました。「この国は、外貨(この場合、日本円)が必要で、外貨と交換するための記念コインをたくさん発行しているんだよ。」とのことでした。

もう1つは、、車やさんにかたっぱしから飛び込んで、「どこの国の会社ですか?」「エンブレムの由来を教えて下さい。」と尋ねるというもの。国内の企業は、たいてい、エンブレムに込められた企業理念を語って下さったようですが、、意外に面白かったのは、「どこの国の会社か」という問題です。どこで創業した会社かということとは全く関係なく、今現在どこの国で製造されて日本に運ばれてくるのか教えて下さったのだと思います。

「ハダカの王様」というお話があります。大人はついつい「見るべきところ」に囚われがちですが、子どもたちは、自由を与えられると、曇りのない目で観察を始めます。

私は、子どもたちに気がつかされる、そんな瞬間が大好きです。

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