日本語の上達、韓国語母語話者のほうが中国語母語話者より早いです。
誤解のないように断っておきますが、これは日本語を勉強する際、
中国語母語話者の能力が韓国語母語話者より低いということではありません。能力は同じです。
日本語を勉強している中国語母語話者、韓国語母語話者のみなさん、誤解しないでください。
韓国語は日本語と同じSOVですが、中国語は英語と同じSVOです。(英語母語話者もハンデがあるという
ことです。)
この語順の違い非常に大きいです。
日本語学習者の「読む」「聞く」、当然難しいです。ただ、N1レベルになると中国語母語話者も韓国語母語
話者も恐ろしいほどレベルが高いです。
「話す」に関しては、日本人のソフトな日本語を話すという観点から言うと、これは圧倒的に韓国語母語話者
のほうが上です。
韓国語母語話者はイントネーションが上がるのが特徴です。ですからイントネーションを下げるように言っ
て、かつ一部の発音を直せばかなり早い段階で日本人の日本語にかなり近くなります。
韓国語母語話者の発音で問題があるのはは5つぐらいです。
(つ➡ちゅ、ぜ➡じゃ、じゃ➡ざ、(語頭と語中の「ざ」、2つあります)、「た」「だ」)ぐらいですので
これを直して、イントネーションを下げればかなり聞きやすい、日本人のような日本語に近くなります。
先日「今すぐレッスン」に来た韓国語母語話者はspeakingレベルがかなり高く、80分くらいレッスンで話
をしてもイントネーションのおかしいところは5か所ぐらいでした。ほぼ完璧でした。
韓国語母語話者のN1のspeakingレベルは、本当に高いです。顔を見なければ日本人と間違える生徒、何人
もいました。(ただ、できていない人も当然いました。)
これが中国語母語話者になると、speakingではアクセントの問題があり、なかなか日本人のようなソフ
トな日本語にはなりません。
語彙文法文型は非常に正確ですが、アクセントの弱い日本人のようなソフトな日本語はなかなか話すことがで
きません。それで日本人は中国語母語話者の日本語に違和感を感じるわけです。
これは中国語の話し方の特徴であるアクセントが強いということが影響しています。(ここでは高低アクセン
トのことではありません。)
20年~30年日本にいても中国語母語話者はすぐわかります。
アクセントですぐわかります。
アクセントを弱くする練習をしないで日本語を話しているから20年~30年、中国語式日本語のままです。
もっとも、これらの中国語母語話者のアクセントはかなり改善しています。
難しい破裂音、破擦音以外はほぼ完璧です。
逆に言うとこの難しい破裂音、破擦音を日本語式アクセントや話し方で練習をすればかなり早くソフトなア
クセントの日本語が話せるようになります。
私のレッスンではアクセントを弱める練習をしていますが、60分~80分くらいの練習でアクセントの練習
は5~10分くらいです。アクセントの練習を長くすると面白くないのでフリートークをしながら、語彙文法
文型他の勉強をしながらアクセントの練習をします。
ですから時間はかかります。でも数十年かかるアクセント矯正が10分の1以下の時間でできます。
これは確実にソフトな日本人のような日本語になります。違いが何なのか、どう練習す
るのかが分かって練習すれば、きれいなソフトな日本語が話せるようになります。
アクセントのハンディキャップがある分大変ですが中国語母語話者のみなさん、より努力して頑張ってくださ
い。韓国語母語話者のみなさんも頑張ってください。
「日本語上手ですねですね」から「きれいな日本語ですね」と言われるようになりましょう。
練習次第できれいな日本語に必ずなります。(勉強と練習はちょっと違います。)
能力自体は両方とも同じです。誤解しないでくださいね。