日本語「は」と「が」の違い→かんたんです。
基本の概念「がいねん、考え方」
「は」の時は、その後(あと)の文が大事(だいじ)、
「が」の時は、その前(まえ)の文が大事(だいじ)
たとえば
「私は、アメリカ人です」 と 「私が、アメリカ人です」のちがい
「私は」→「私は、アメリカ人です」(自己紹介などでよく使われます)
これは
「私は、アメリカ人です」と言いたい、伝えたい、主張したい、わかってほしい時、使います。
一方
「私が」→「私がアメリカ人です」
「状況(じょうきょう)説明
Aグループに一人アメリカ人がいます➡田中さんが、アメリカ人を探しています➡田中さんが、Aグループの人に聞きました➡「アメリカ人の方、いませんか? アメリカ人はどの人ですか~」➡Aグループの一人が言います➡「私がアメリカ人です」(排他)➡「Aグループの他の人はアメリカ人ではありません」
「は」は「対比」(比べる事、比較する事)の意味もあります。(対比、排他と言う言葉は覚えなくていいです)
例文1「妻(つま)は、公園に行きましたが、夫(おっと)は、デパートに行きました」
例文2「姉(あね)は、医者(いしゃ)になったが、妹(いもうと)は、弁護士(べんごし)になった」
「が」を使う時
自然現象(しぜんげんしょう)の状態状況(じょうたいじょうきょう)などや目に見える物、時に使う。
外を見て、部屋から窓の外を見て
「犬がいます。人が歩いています。木が揺れています。風が吹いています。雨が降っています。雪が降っています。ビルが建っています。車が走っています」など。
情報などで
最初の情報 「が」 後の情報 「は」
むかしむかし、ある所におじいさんとおばあさんが住んでいました。(最初さいしょの情報)
おじいさんは、山へ芝刈り(しばかり)に、おばあさんは、川へ洗濯に行きました。
(後の情報 (日本昔ばなし桃太郎)
おじいさん→山へ
おばあさん→川へ (対比)の意味も入っています。
他にも「は」と「が」の違いはありますが、これだけマスターすれば、まずは安心です。
JLPTのN1を取っている人でも、「は」と「が」の違いは、よく分かっていない人が多いです。日本語の先生も教えるのに苦労(くろう)しています。
でも、これで安心です。
姉川浩幸(あねがわ ひろゆき)でした。