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Cafetalk Tutor's Column

Tutor Teiko 's Column

ドゥミ・プリエ

Среда, 13 Март 2024 r. 21:12

こんにちは、Teikoです(*^-^*)

とーーーってもひさしぶりにコラムを書いています。
やっとすこし春めいた日もあって、レッスンに出かけるのも苦でなくなってきたかも。

でも、今日の東京は冷たい北風が吹いて、春まだ浅し、って感じです。

ところで、ずっと前から、バレエのレッスンのひとつひとつの細かなことについて、お話を書きたいなぁ、と思っていました。

先日、そうだ、コラムに書こう、と思い立ち、思い立ってからまた少し日があいて、やっと書きはじめました(*^-^*)

今日は、『プリエ』について書きたいと思います。


バレエの用語はすべてフランス語です。
「プリエ」とは「曲げる」という意味のフランス語の動詞 “plier” の過去分詞が名詞になった派生語で、 “plié” と綴られます。

バレエで「プリエ」というとき、それは「膝を曲げること」を意味します。

バレエクラスで姿勢と脚のポジションを習得したら、まず「ドゥミ・プリエ」を学びます。

ステージの上で、跳躍したり、ポアントに立ったり、男性が女性をリフトしたり、
その美しく伸びた脚、姿勢全体が宙に留まるためには、その前の段階の正確なプリエが必要です。

跳躍やポアントの上におけるアプロンの質は、床の上でどれほど安定したプリエを獲得できるかに掛かっています。
床の上の確信に満ちた足裏の感覚と準備された重心こそが、宙での安定した姿勢を支えます。

プリエをするときだけに限りませんが、床の上では足の裏がグラグラしないよう、小指が浮きあがって親指だけに重心が掛かることのないよう、小指がしっかりと床についていること、土踏まずがつぶれないで綺麗なアーチを形作っていることが大切です。

また、上体はしっかりと引き上げられて、肩や首、腕には力を入れず、腰は水平に引き上げ、両脚は最大限アンドゥオールし、正しい姿勢を保っていることが大切です。
これは、もちろん、プリエに限らず、どんなメニューをこなすときにも必要なことです。

曲げる膝は、アンドゥオールされたつま先の方へ向かい、内側に倒れることのないようにします。

どのくらい深く曲げるのか?

プリエには、「ドゥミ・プリエ」と「グラン・プリエ」の2種類のプリエがあります。
「ドゥミ」とは「半分」という意味です。

「ドゥミ・プリエ」は、両膝を同時にゆっくりと真横へ向かって曲げていったとき、「これ以上曲げたらアキレス腱の伸びが限界に達して、かかとが上がってしまう」というところまで曲げます。

「グラン・プリエ」は、アキレス腱の伸展が足りる2番ポジション以外のポジションにおいては、「かかとが必要に迫られて床から離れるのを肯んじて最大限膝を曲げ」ます。

ただ、ドゥミ・プリエもグラン・プリエもその正確な深さについては、審美的な面からも決められるので、クラスによって多少の差異があるかもしれません。

グラン・プリエは、バレエクラスにおいては、もっと後で学びます。


プリエの動きは、いつでもゆっくりと行われます。
最初に練習を始めるときは、とくにゆっくりと行います。

曲げていく動きと、伸ばして元の姿勢に戻る動きは、同じカウントを必要とします。
また、テンポも均一に取ります。

♪ 1と・2と・3と・4と ♪ でゆっくりと膝を曲げたら、
♪ 1と・2と・3と・4と ♪ でゆっくりと伸ばして元の姿勢に戻ります

レッスンで使われる曲は常にゆったりとしたテンポの4拍子か3拍子です。
4拍子1小節、あるいは3拍子4小節ぜんぶを使って膝を曲げ、
4拍子1小節、あるいは3拍子4小節ぜんぶを使って膝を伸ばします。

習得が進むにつれて、使われる拍数は減っていきますが、
例えば、3拍子なら、2小節で曲げて、2小節で伸ばす。
より習得が進めば、1小節で曲げて1小節で伸ばす、などです。
でも、2拍子で行なわれることはなく、使われる曲もゆったりとしたテンポのものに限ります。

膝を曲げ伸ばししている間、腰やウエストから上の上体を変えてはいけません。

よくある間違いは、腰が前傾する、頭が前に出る、引き上げをやめて座るような筋肉の使い方に陥る、
また、プリエで膝を曲げた際に、そこでじっと固まったように静止する、などです。
プリエで膝を曲げるとき、また伸ばすときも、与えられた音楽の拍子を均一にすべて使い、余った拍数分静止するということはありません。

プリエは、実際の踊りでは、短いカウントで素早く弾力的に行われることも多いですが、高い跳躍やポアントワークなどにも必ず必要となってくる動きだということ、そのための筋肉を大切に育てているのだということ、
プリエの美しく正しい姿勢はバレエの基本だということをいつも忘れないようにしましょう。

舞台の上で安定したプリエができると、踊りが安定して、ポアントの上での姿勢にアプロンが加味されやすく、跳躍もまた同じく宙での姿勢が長く美しく保てるようになります。


ぜひ、次回からのバレエレッスンで、プリエを大切に行ってみてください☆
これから素敵な季節、春~!が到来します♡
素敵なバレエライフをお送りくださいませ(*^-^*)

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