<今日の慣用句>
涼(りょう)を取(と)る
意味:涼(すず)むこと。暑い季節(きせつ)などに、体の熱(ねつ)を冷(さ)ますこと。
同じような意味で納涼(のうりょう)という言葉もある。
納涼花火大会(のうりょうはなびたいかい)、納涼船(のうりょうせん)など、日本の夏にはかかせない言葉。
涼を取るの対義語は暖(だん)を取る。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こんにちは、日本語講師の Ted です。
今回は、いつもコラムの最後に書いている<今日の日本語>シリーズから始めてみました。
それにしても毎日暑いですね。私が住む東京では36度を超(こ)える日もあり、梅雨明(つゆあ)けこそしていないものの、すでに真夏(まなつ)の暑さとなっています。
今週は京都へ出張したのですが、言わずもがな京都も暑く、「こんな日は鴨川(かもがわ)の川床(かわゆか)で、京の風情(ふぜい)に浸(ひた)りたいものだ」と思いながらも、こちとら出張の身(み)、そんな余裕(よゆう)はありません。
でも、コロナ明けで久々(ひさびさ)の京都、何もせずに帰るのも悔(くや)しい。(笑)
というわけで、急ぎ足で祇園(ぎおん)にある和菓子(わがし)の名店(めいてん)「鍵善良房(かぎぜんよしふさ)」へ。
数年(すうねん)ぶりの再訪(さいほう)ですが、さすが老舗(しにせ)の佇(たたず)まい。
300年の伝統(でんとう)を誇(ほこ)る店内(てんない)の雰囲気(ふんいき)に、いい歳(とし)こいて焦(あせ)って汗(あせ)だくでやって来た己(おのれ)は、なんともっさい男なのだろうかと、しばし反省(はんせい)。。
300年の伝統(でんとう)を誇(ほこ)る店内(てんない)の雰囲気(ふんいき)に、いい歳(とし)こいて焦(あせ)って汗(あせ)だくでやって来た己(おのれ)は、なんともっさい男なのだろうかと、しばし反省(はんせい)。。
気を取り直し、先ずは菊寿糖(きくじゅとう)でほっと一息(ひといき)。
和三盆(わさんぼん)の上品(じょうひん)な甘さに心も体も癒(いや)されます。
続(つづ)いて、私が一番好きな、お店の代名詞(だいめいし)でもある「くずきり」(黒蜜)。
ひんやり涼(すず)しげな見た目と、ツルっとした食感(しょっかん)が夏にピッタリ。
さらに、四条本店でしか味わえない「わらびもち」。
上質(じょうしつ)なきなこの芳(こう)ばしさと、黒蜜(くろみつ)のコクのバランスが絶妙(ぜつみょう)。思わず目を閉じて味わってしまいました。
上質(じょうしつ)なきなこの芳(こう)ばしさと、黒蜜(くろみつ)のコクのバランスが絶妙(ぜつみょう)。思わず目を閉じて味わってしまいました。
そして、「グリーンティー」のこれまた上品なお茶の渋(しぶ)みが、甘くなった口の中をしっかりと締(し)めてくれます。
いやぁ、どれも本当においしかったです。中でもやっぱりくずきりは別格(べっかく)。
つかの間(ま)の納涼でしたが、五感(ごかん)を存分(ぞんぶん)に満(み)たし、帰途(きと)に就(つ)きました。
つかの間(ま)の納涼でしたが、五感(ごかん)を存分(ぞんぶん)に満(み)たし、帰途(きと)に就(つ)きました。
夏はこれからが本番(ほんばん)。自分なりの「涼(すず)み」を見つけて、楽しみたいですね。^^
♢鍵善良房(かぎぜんよしふさ)
https://www.kagizen.co.jp/
https://www.kagizen.co.jp/