Secret garden of Iris ♡
水無月の京都にて
先日、梅雨の京都に行きました。三山(鷹ヶ峰・鷲ヶ峰・天ヶ峰)のふもとにある湿地には、燕子花(カキツバタ)が咲き、江戸時代初めの雅な香りが漂っておりました。
花びらが細く、花びらの真ん中に白い筋がある可憐な姿は、在原業平をはじめとする多くの歌人が恋人への思いをはせたといわれています。
また、花の美しさから光琳は《燕子花図屏風》を江戸時代に描き、現在は国宝として大切に残されています。
カキツバタとアイリスの花姿は似ているので、その違いは分からないものが多いですが、アイリスは、ギリシア語で虹をあらわし、天と地を結ぶ役を受け持つといわれます。
プロヴァンスの療養所で描いたとされるゴッホの《アイリス》は、花びらの付け根に幅広い黄色の斑があり、鮮やかな印象がありますね。
燕子花の花言葉の待てば必ずくるは、時に切実さが生きたものとなって現れているのだと思います♥
夏が待ち遠しい季節ですが、みなさまもお身体に気をつけてお過ごしください♥
コラムをご覧いただきありがとうございました*