誰が持ち込んだかというとザビエルです。
1549年、スペインバスク人のフランシスコ・ザビエル Francisco de Xavierが来日しました。
ザビエルが43歳。日本は室町時代です。
ちなみにバスク語でXavier シャビエルです。
ザビエルは色々な物を日本へ持ち込みました。
赤ワインや眼鏡・・その中にクラヴィコードがありました。
長い箱のようなクラヴィコード。 蓋を開けると鍵盤があります。
全体的に音が小さく、個人の練習用の楽器として人気だったとか。
見た目はチェンバロに似ていますが、タッチによって音量が変わるのでとても繊細です。
ちなみにバッハが最も愛用した楽器もクラヴィコードだったそうです。
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イタリアがシルクロードを、ポルトガルがアフリカを迂回するルートを支配していました。
イスラム帝国と戦っていてそれどころではなかったスペインは出遅れます。
そのため新しいルートを探さなければなりませんでした。
1492年イスラム帝国を倒し国土回復運動が完了したと同時に、新しい航路の発見に力を注ぎます。
そして同じ年にアメリカ大陸を発見しました。
ザビエルは東インドルートで来日しています。
つまりポルトガルチームとして航海したのです。
ポルトガル王の要請で1541年インドへ赴いたザビエル。
そしてマレーシア辺りで一人の日本人に出会い日本行きを決め、1549年に来日しました。
こうしてザビエルが来日し、西洋楽器を初めて日本へ紹介したのでした。