学生さんに英語を教えていて、よく使うようになった言葉が「エモい」です。
いわゆる若者言葉ですが、一時期多用されていたようです。
これもだんだん廃れて死語になってしまうのでしょうか。私はこの言葉、死語になるには惜しい言葉だと思っています。
「エモい」の意味は「懐かしさを伴う感情を呼び起こすなんとも言えず心を動かされる様子」を表します。(たぶん)
したがって、世代によって「エモい」と感じる対象が異なるし、文化や国籍によっても異なると考えられるわけです。
私ですと、カセットテープとかフィルム写真がエモいと感じますし、Windows95でのインターネット接続やiPhone 3Gのフォルムもエモいと感じます。また、自分の記憶では何もなかった土地にポツンと建っていた建物の周りにたくさんの建物や道路が開発されて発展しているのを見たときや、雨の匂いに感じた感情を「いつだったか同じ感情を経験したことがある」と思い出そうとするとき。昔読んだ本を読み返すときも「エモい」と感じることがあります。最近では映画『JFK 』を劇場で見て以来久しぶりにまた見て「うわ〜ぁっ」と叫び出したいくらいの「エモい」気持ちに!
「懐かしい」という言葉だけでは表せない、色々な感情を呼び起こすなんとも言えない言葉が「エモい」です。
ところで、日本語の単語で英語に翻訳できない言葉とか、その逆の言葉も存在します。
・わびさび
・幽玄
・木漏れ日
など、1語では他言語に置き換えることができません。
英語だと、コミットメントをどうやって訳そうか長らく頭を悩ませたものですが、某企業が「コミットする」というコピーを使って日本人にその意味が知れ渡るようになり、英語のまま使うようになりましたね。
日本語・英語だけでなく、各言語でそのような言葉が存在するので調べてみると面白いですね。そこにその文化のアイデンティティがあるのかもしれません。
あなたの国の言語や、あなたがこれまで学んだ言語で他言語に訳せない言葉があったら教えてください。
ブログ:英語学習情報「To speak or not to speak」
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