今回紹介するのは里見(さとみ)公園です。
里見公園は、市川市の西側に位置する広々とした公園です。
園内にはたくさんの木や花が植えられており、市民の憩(いこ)いの場になっています。
休日になると、多くの家族連れやカップルが、芝生(しばふ)でお弁当を食べたり、
子供と遊んだりしています。
でも、少し奥に行くと、都会にいるとは思えない、うっそうとした木々が立ち並んでいます。
ところで、〝里見〟ってだれ?と気になった人はいませんか。
実は、昔々、あの徳川家康が登場するまえ、この一帯は里見氏という有力な武家(ぶけ)が
支配していたそうです。
そして、まさにこの里見公園があった場所で、里見一族は他の有力な一族と戦(いくさ)をし、
残念ながら敗(やぶ)れてしまいました。
戦のあと、父を亡くした里見一族のお姫様が、ここにあった石(次の写真)にもたれ泣き続け、
とうとう息も絶えてしまったと言われています。
それ以来、夜になると、この石から悲しい泣き声が聞こえるという伝説があります。
市川市は、戦国時代の記憶を後世に残すために、ここに公園を作ったというわけです。
里見公園の〝里見〟は、昔の武家の名前だったんですね。
里見公園を一歩出ると、目の前に東京と千葉を隔てる江戸川が流れています。
川の向こうは東京です。スカイツリーもちょっと見えますね。
東京には代々木公園や新宿御苑、また上野公園など、有名な公園がいくつかあって、
たくさんの人が足を運びます。
でも、里見公園もなかなかのものですよ。
みなさんも東京にお越しの際、もしスケジュールに余裕があって、天気もよかったら、
里見公園を訪れてみてはいかがでしょうか。
今回も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!