最近、朝方早く目がさめちゃうんです・・。
でも寒いからそのままうつらうつらと布団の中で夜明けを待ちます。
今朝もそんな状態の中、何となく「言語」について考えていました。
考える…というより夢うつつの状態でボーっと場面が展開していったのですが・・・。
私はクリスチャン系の大学だったので シスターで教授、という方が複数人いらっしゃいました。
そんな中でスペイン語学科の教授で日本人のシスターが思い出されたのです。
そのシスターが本を持ち微笑みながら歩いていました。
場所は本館脇の小道。
彼女の話す日本語はいつも穏やかでした。
声音、話し方、笑い方、全てに温か味があります。
木漏れ日の中で一休みさせてもらっているような、そんな安らかな気持ちになるのです。
そんな方なのですが、スペイン人の教授方と話し始めると途端に機関銃かのように早口になります。
木漏れ日から一気に大草原へ出たかのように開放的で大胆な話し方になります。
とても驚き一度ご本人にお伝えしたことがあるのですが、
「あら?そう? 気が付かなかったわ~、面白いわね~。」
と楽しそうに笑っていました。
そんな昔の記憶の一場面がぼーっとした頭の中で展開されていったのです。
同じ日本語を話していたとしても乱暴な言葉を使えば乱暴な行動をとってしまうし、
品の良い所作を心掛ければ、言葉もまた変わってきます。
言葉と行動、思考と切り離しては考えられない。
先日「雑談を教える」という講義を受けました。
日本語上級者であっても日本人との「雑談」がむずかしい場合があるといのです。
例えばいきなり本題にはいるのではなく
「あの・・」「そういえば・・」「ところで・・」
などのクッション的な言葉があるとないとでは印象が全く異なる
一方的に話すのではなく交互にターンを繰り返す会話の流れが重要
どこまで雑談で踏み込んでいいのか、どんな話題が相応しいのか・・・。
そっか、 その言語によって文の組み立て方が変わる。思考も変わり、表現も変わる。
雑談のための言葉があり、聞き方、言い方がある。
どんな話題が好まれるのか。自分の返事はっきりさせるのか、遠回しにするのか・・。
文化によってはNGな話題もある。
改めて言葉って面白いな・・。他言語習得って奥が深いな・・。
と、猫を湯たんぽのように抱きながら微睡む朝でした。