こんにちは、日本語講師のAoi.rです。
さて、今回は「いる」「ある」についてです。
公園に猫が・・・・・・・います。
公園にベンチが・・・・・あります。
公園に木が・・・・・・・あります。
公園に虫が・・・・・・・います。
違いはなんでしょうか?
「猫」「虫」・・・・・・・います。
「ベンチ」「木」・・・・・あります。
「生きている」・・います!
「生きてない」・・あります! かな・・・?
「木」も生きていますね・・。
では科学博物館にいったら
「ロボットがあった」
「ロボットがいた」
どちらが正しいですか?
高級お寿司屋さんで
「ヒラメあります」
「ヒラメいます」
って言われたらどうイメージする?
運転中、横を小学生が自転車で駆け抜けた
「自転車がいてさ~危なかった」
「自転車があってさ~危なかった」
さて、どちらで言いますか?
日本語ネイティブの方は何となく使い分けているこの表現。
実は難しい・・・。
細かく言うと複雑なのですが、簡単に言うと
「生物 or 無生物」+「動く or 動かない」
「ロボットがあった」というと動いていないロボット、あるいは機械的にのみ動いているイメージ
「ロボットがいた」というとロボットが生きているみたいに動いてるイメージ
「ヒラメがある」というと寿司のネタとして卸してあるイメージ
「ヒラメがいる」というと生け簀で泳いでいるイメージ
「自転車がいて」というと車の横を自転車も走行しているイメージ
「自転車があって」というと置いてある自転車のイメージ
日本人も知らずに使い分けていますが「生物」か「無生物」かだけじゃないんです。
ちなみに、発車時刻ギリギリでホームに駆け込みました!
電車がまだそこに・・・・
「いた」を使いたくなりませんか?
無生物で動いてないのに。
なぜ?
走って走って乗らなきゃ遅刻する~!
って焦ってそこに電車が(発車しないで)いてくれた。
発車して動いているかもしれない電車がイメージとしてあるからです。
「いる」と「ある」
ほんの少しの違いでイメージが変わるって面白いですよね。(*´▽`*)
学習者さんは大変ですが・・・・。