いつもの生活に世界のスパイスを。

Cafetalk Tutor's Column

ARI T. 講師のコラム

外国語学習者への提言④:作文、まずは辞書を使わずに!いや、これマジで。

2022年10月27日

どうも! イタリア語ペラペラ応援団団長のARI T.です!
ハードな通訳業務終了し、昨晩は12時間も寝てしまいましたw

さてさて、作文というとどうやら皆さん辞書と首っ引きになり書かれるようですが、、、
だめです、ダメダメ!
いや、最終的には辞書を引いて調べて欲しいのですが、
最初は私が提唱している「中田方式」で書いて欲しいのです。
作文は自発的アウトプットという前提を思い出して欲しいのですよ。


****************
これを言うと元も子もないのですが、
私としてはそもそも「なんで作文の練習なんてするの?」と思っているのです。
すみません(汗
作文の練習をペラペラになる前にする人は正直いって珍しいと言うか、
私はお目にかかったことがないのでそう思っているのだと思います。
自発的アウトプットとして作文を書くのが悪いわけではありません。
が、自発的アウトプットとしては圧倒的に発話の練習をする方が有効です。
加えて、学習言語をある程度以上の能力に持ち上げるためには、
ある段階を超えたら多読する必要があるのですが、
その言語をある程度以上話す能力があって、
その上で多読するとですね、
なんとなく書き方というのは身につくのですよ。
だから、ペラペラの人には作文の学習をした人が殆どいないのではないかと想像します。
その後、「話すこと」を前提として日記のような文章を辞書をひきながら書き、
ボキャブラリーや成句などの言い回しを増やす人はいます。
私はそれを「独り言」でやりました。
そこの手前にいる方には、やっぱり中田方式日記か発話が絶対お勧め♪
****************


話を戻して、
最初に書くときは辞書を使わない!
頭の中にある単語と文法を駆使して書きあげる!
読み返す。
そして書き直す。
言いたいことがなんとか表現できていたら、辞書をひいて答え合わせをする。
そして「あ、こう言うんだ!」と知る。
そして、本当に辞書の表現が正しいのか確認するためにひいた項目の例文を熟読する。

さらにその例文に使われている外国語単語を、今度は◯和辞書で調べて例文を熟読する。
これが良いと思います。
(特に最後の2行をやるかやらないかで、作文がもたらす言語能力への貢献度が大きく変わります)

なんで辞書をひきながら書かない方が良いのか?
1)辞書をひくということは「日本語から訳す」という段階だから
2)辞書をひかないと書けないなら、あなたにまだ作文ははやい
3)辞書をひく時間はない会話への備にならない
からです。
新しい表現を知りたいなら読解の方がずっとおすすめですし、
ペラペラ目標の方なら先生に「◯◯(文章)って何て言うといいんですか?」と言って教えてもらう方が早い。
とにかくね、日本語から訳すという作業は極力避けたいのですよ。

それでもどうしても作文したくて仕方ないなら、
まずは辞書を使わず自発的アウトプットとして作文しましょう。
日記がおすすめです。
ここら辺のコツはいつも生徒さんにお話していることですが、
あくまでも「話せるようになる」、
つまり自発的アウトプットを自由にできるようになるための練習としての「書く」行為なので、
作文を目指す人の役に立つかな?とちょっぴり懐疑的。

そして私は最後に問いたいのです。
なんのために作文を学びたいのですか?
と。
いえ、意味がないと言うつもりはありません。
きっと役には立つと思います。
無駄じゃないです。
ただ、もしも、もしもですよ?
もしも「ペラペラになりたいから」というのが理由なら、
もっと効果的な勉強方法に切り替えることをお勧めしたいのが、私なのです。
読み書きが勉強だと思っているからの「作文」なら反対です
ますます文字偏重の学習になってしまいます。
できるだけ「文字」じゃなくて「音」で学ぶべきなのですよ。
ま、もしも「ペラペラを目指して勉強している!」のならば、の話ですけどね♪

お気軽にご質問ください!