アップライトピアノを買うより電子ピアノを買うべき理由
2021年8月2日 |
そろそろ本物のピアノが欲しいなぁ・・
と思っている方へのアドバイスです。
グランドピアノを部屋に置けるのでしたら、それが最高であることに間違いはありません。
しかし、普通のお宅やマンションなどではそれは難しいので
アップライトピアノ(縦型のピアノ)の購入を検討されると思います。
ここで気を付けたいのはアップライトピアノとグランドピアノは
全く別の楽器であるということです。
アップライトピアノはただの小さいピアノではありません。
鍵盤からハンマーまでの構造が、グランドピアノとは全く違うので
タッチの感覚は全く異なるものとなります。
とくに「連打」については構造上アップライトピアノでは限界があるので
難しい曲や速い曲を弾くのに限界があります。
鍵盤をある程度上まで戻さないと同じ音は弾けない構造をしています。
難しい曲には速い「連打」が必要とされることがあるため
難しい曲を弾けなくなる可能性があるということです。
次に「音色」の問題です。
グランドピアノは湾曲しているのですが
それを無理やりアップライトピアノの四角の箱に収めているわけで、
残念ながら基本的にこもったような音色となってしまいます。
透明感のある、輝きのあるピアノの音色とは程遠いので
余韻やデリケートな表現などの技術を磨くことができなくなります。
では、どうすればいいか言うことですが
電子ピアノ(最上位の機種に限る)をお勧めします。
最近の電子ピアノは昔のものとは天と地ほど異なります。
その驚きの進化により、もはやアップライトピアノを買う意味がありません。
まず鍵盤ですが
グランドピアノと同じもの(木製鍵盤でカウンターウェイト入り)
となっており、本物のアップライトピアノよりもグランドピアノに近いです。
鍵盤の重さも問題ありません。「連打」も可能ですし、
グランドピアノにはある、最後のカックンという感覚も再現されています。
次に音色ですが
最先端のセンサーが速さ、強さ、深さを感知してタッチを再現するので
アップライトピアノでは出せない多彩な音色を出すことができます。
逆に言うと、電子ピアノに音色の違いを認識させられるタッチで弾ければ
グランドピアノでも十分表現できるということです。
良く調整されたアップライトピアノならば何種類かであれば音色の変化もつけられますが
古いピアノや整調(調律ではありません)されていないピアノですと
どんな弾き方をしても同じ音しか出ないという悲しいことも起こりえます。
強く弾いても弱く弾いても、あまり強弱のつかないピアノでずっと練習していて
もはや表現するという感覚すらなくなってしまっている生徒さんに
出会ったことがあります。こうなっては手遅れです・・
ピアノは強弱や音色を組み合わせて何百という多彩な音色を使い分けて表現します。
・グランドピアノとは異なる楽器であるアップライトピアノで
練習するのが良いのか
・グランドピアノをまねして作った楽器で
練習するのが良いのか
どちらの方が本物のグランドピアノを弾く時にうまくできるか。
よく考えて購入してくださいね。
ちなみに毎年の調律もいらず、夜も気兼ねなく練習出来る利点もありますよ。
最後に繰り返します。ただし、最上位の機種に限る!
いいお値段がします。アップライトピアノも買える価格かと思います。
だからこそ良い電子ピアノを買うべきです。