カフェトーク講師のMasamyです。
今日は英文添削レッスンを通して気付いた事を少し書かせてもらいたいと思います。
英文添削レッスンはかれこれ10年以上させてもらっています。私は翻訳のお仕事もさせて頂いているので、この添削レッスンは、私にとっても自分の翻訳力を客観的に捉え、上達させるヘルプになっています。
英文添削は生徒さんのレベルによって内容を変えているのですが、日記、エッセー、説明文(生徒さんの仕事や趣味など)、また簡潔にまとまったニュース記事の翻訳などがあります。全ての内容に関して一環して思うのが、「直訳」的な解釈をしないように気を付けるということ。どうしても日本文、又は自分の頭に浮かんでいる日本文を「そのまま伝えたい」という気持ちから、「直訳的な英訳文章」になってしまうケースが多いようです。
日本人として「普通」だと思っている事や、「普通」にやっている行動は、もしかすると英語圏(又は他言語圏)では「普通」ではない場合がよくあります。その際、「直訳」をしてしまうと、理解する側からするとギャップが発生してしまうという事があります。「知ってるだろう」「分かるだろう」という想いが、「無意識」に文章に出てしまう感じですね。
そこで私がアドバイスしてる事の1つに、「自分の言いたいこと、または書かれている日本語を【客観的に=少し離れた距離で】考え、自分の中で噛み砕いた後に英訳するということ。難しい作業に聴こえるかもれませんね(笑)
実際の生徒さんの英文添削の中から、身近な感じの例を出しますね。
I stopped by the supermarket to grab some milk on the way home.
という文章があります。これは意味としては「帰り途にミルクを買いにスーパーに寄った」です。ここで「?」と思うのが、スーパーの前にある冠詞のthe。この生徒さんは、自分の頭の中では、自分がいつも行くスーパーがクリアにイメージされてました。だから特定したtheを付けたようです。
ただ、読み手・聴き手からすると、生徒さんの頭の中に浮かんでる具体的なスーパーを知らない可能性が大です。生徒さんにとっては「いつもの(その)スーパー」ですが、いざ「客観的」に捉えると、「あるスーパー」となります。そうすると、「客観的」にオリジナルの文章を捉えると、the supermarketではなく、a supermarketとなります。あまりにも訳す内容と自分の解釈を「近距離」でとらえてしまうと、こういう事が起こります。
少しでもこの例が皆さんの役に立ったら嬉しいなと思います。