ここ数年、日本のフィットネスブームの勢いが止まりません。
そして、指導者を志す方も増えてきており、資格も様々です。しかも、最近のものは簡単に資格が取れてしまう現状です。
正直、ネットで拾った知識や本に書かれている知識を頭に入れ、「私はトレーナーです」と言ってしまえばトレーナー、指導者になってお金をいただけます。
これと同じ現象が2000年~2005年頃にもアメリカで起こっていました。
2005年3月、新聞ウォール・ストリートジャーナルの健康関連記事で、
「あなたのピラティスの先生があなたの健康を害さないか?」
と大きく掲載されました。
当時アメリカではピラティス人口が2年間で4倍に増加し指導者が不足したため、
数日で資格が取得できる簡単な資格者要請ビシネスがはびこり、
劣悪な資格指導者から習ったクライアントが体を痛めて問題になったという歴史があります。
そのため、PMAはピラティス指導者となるためには最低でも450時間以上、
マットとピラティス専用器具の両方を用いた指導練習をすることを推奨しています。
世界基準では、資格取得後5年間はビギナー指導者と言われています。
大変残念なことに、日本の現在の状況は当時のアメリカの二の舞に近い状況が一部にみられます。
ピラティス指導は対面指導であれオンラインの指導であれ
人の体を扱う仕事ですし、世界基準の実力を備え、同じ過ちを繰り返さないことが大切です。
ピラティス指導者を目指す者は世界基準の資格取得を目指すこと、
そして繰り返し指導練習をし続けること。
一度資格を取得してからも毎年の継続学習と資格の更新がきちんとなされている指導者かどうかも見極めましょう。
クライアント側も信頼、安心できる指導者を求め、その基準をクリアしている戦士を探すことがご自身の大切なお身体を守るために何よりも重要です。
いずれにせよ、人の体を扱う私たちの仕事において、ビジネスにばかり心を奪われるあまり健康に関する人材教育においても
- イージー
- クイック
- スキップ
- チープ
をしてしまうとクライアントの健康にその歪みは現れます。
ピラティスの指導者として一人前と認められ、ふさわしい人柄を確立し、クライアントと指導者のお互いがリスペクトできるコミュニケーションを私は望みます。
.。*゚+.*.。 Sarie Nakajima ゚+..。*゚+