今日は隙間時間があったので、気分転換にちょっと外出して
東銀座の東劇へ。
24日から上映している シネマ歌舞伎『蜘蛛の拍子舞/身替座禅』を観てきました。
蜘蛛の拍子舞は長唄曲なので参考にと 軽い気持ちで・・・・
『蜘蛛の拍子舞』の玉さま(坂東玉三郎さん)・・・素晴らしいですよ。
特に変化(へんげ)後の蜘蛛の精は圧巻です。
玉さまと言えば美しい妖艶な女性姿を想い浮かべますが、おどろおどろしい顔の玉さまはなかなか見られません。
歌舞伎の表現で蜘蛛が糸を出す様は昔から、細く切った紙を巻いた物を手元から投げつける手法があって、皆さんも何かで目にしたことはあると思いますが、
玉さまの糸は素晴らしい‼(小道具さんの技術もすごい!)
普通糸を投げつけるときは投げる方向を見ているものですが、玉さまは手元も見ずに投げる方向とは逆の方を見ているのです。しかも、糸が長く綺麗に遠くまで飛んで行きます。いかにも蜘蛛が糸で獲物をからめとるように。
糸を後見さんに手渡してもらうわけでもなく、身に隠し持っていた物をいつの間にか手の中に収めて何度も何度も後ろ向きに綺麗に飛ばすテクニックは最高です。
長唄は杵屋勝国さんの三味線と杵屋直吉さんの唄でこちらも素晴らしかったです。
『身代座禅』は今は亡き中村勘三郎さん
浮かれた感じの主人公のキャラクターは勘三郎さんの得意とするところでしょう。
お客様を喜ばせるツボをほんとに心得ていますよね。さすがです。
役者さんのセリフに常磐津と長唄の掛け合い、息が合ってるところも見どころです。
両方に出演していて主役じゃないけど存在感が素晴らしいのが
こちらも今は亡き坂東三津五郎さん。
お二人ともまだまだ演りたいことあっただろうな~と思いながら観ていました。
改めて歌舞伎役者さんの芸のすばらしさに感嘆しました。皆様も是非!
9月30日(金)まで 松竹系 月一歌舞伎上映館で
上映劇場・上映スケジュールはこちら
※ここ東劇での予告編で、皆様にも是非是非ご紹介したい映画がありました。
それはまたあした。
ーMASAKO-