今月14、15日にマントヴァで行われたマドンナーリの大会に行ってきました。
8月15日はフェッラゴースト(Ferragosto)と呼ばれる聖母被昇天を祝う祝日です。マントヴァのグラツィエという小さな町で毎年行われるフェッラゴーストのお祭りで、大きなマドンナーリの大会があります。
教会の前の広場で14日の夕方5時から始まり、24時間自由に制作ができ、15日の夜に表彰式が行われます。今年は44回目の大会で、134人のマドンナーリが参加しました。
マドンナーリは3つのレベルに分かれていて、
普通のマドンナーリ"マドンナーリ・センプリチ(Madonnari Semplici)"、
熟練のマドンナーリ"マドンナーリ・クワリフィカーティ(Madonnari Qualificati)"、
巨匠のマドンナーリ"マドンナーリ・マエストリ(Madonnari Maestri)"の3つがあります。
わたしは1年目に賞を頂いたので、マドンナーラ・クワリフィカータ(Madonnara Qualificata)として参加しました。(女性なので名詞と形容詞の終りの音が変化します)
開始前に教会の前で司教さんのお説教があり、1人1つお清めされたチョークをもらって制作を開始します。
夜はライトの色の関係で微妙な色の変化が見えなくなるので、わたしは夜中1時頃まで制作してからマドンナーリの為に用意されたテントで眠り、朝7時頃から制作を再開しました。
模写をする人、写真のコラージュを描く人、社会風刺をテーマに制作する人、色々なマドンナーリがいます。
今年で3回目の参加だったわたしは、ラッファエッロの聖母と、ボッティチェッリのキリスト、レオナルドの天使を組み合わせて、グラツィエの町を散歩している絵を描きました。
賞は逃しましたが、色々な町からマドンナーリが集まる1年に1度の大きなイベントなので、久しぶりの再会を楽しく過ごすことができました。
また、お祭りではマントヴァの特産の発砲赤ワイン、ランブルスコ(Lambrusco)や大きなサラミソーセージ、コテキーノ(Cotechino)が屋台やレストランで振る舞われます。コテキーノはイタリアのお正月に食べられるものだそうですが、わたしは毎年マントヴァのこのお祭りで食べています。
8月にイタリアにいらっしゃる事があれば、マントヴァのお祭りに足を伸ばしてみてください♪
イタリア語のサイトですが、今年の入賞作品が下記のサイトで見られます。
Antichissima Fiera delle Grazie 2016