先日ある記事を見ました。資格を持っている日本語の先生ならだれでも知っている文についてです。
日本語「象は鼻が長い」100年論争しているそうです。
「助詞」の「は」(副助詞)と「が」(格助詞)
日本語学習者の人には難しいでしょうが、
「は」は日本語教育の場合「取り立て助詞」と表現し、日本人が日本語を研究する場合は、「副助詞」と表現
します。
外国人の人たちにわかりやすく教えるなら、小難しく考える必要はないと思いますが、研究好きの学者さんた
ちは勉強熱心なのでしょうか。難しく考えていますが日本語学習者には簡単が一番。
日本語学習者に「象は鼻が長い」、どうやって説明しましょうか。
主語だの二重主語だの主題だの言っても、外国人にはちんぷんかんぷんでしょう。
私は、「は」と「が」の説明はN2以上の人に説明をします。N2以上、N1でも「は」と「が」の違いを言
ってくださいと言うと答えられません。
せいぜい、「は」は、「は」の後が大事、「が」は「が」の前が大事くらいです。
当たっていますけど、だいたいここまでくらいです。
それくらい「は」と「が」は、難しいわけです。
ですからN3以下の人にはまだ説明は早いと思います。
初中級までは、助詞の「は」と「が」を使った文が言えれば十分と思います。
で、「象は鼻が長い」
➡象だけについて言いますよ。ほかの動物関係ないですよ。象だけに関して言いますよ。鼻が長いんです。
象だけについて言うと「鼻が長いんです。」で終わりですがな。
「は」と「が」については、対比の「は」、目に見える状況状態存在の「が」、新情報旧情報の「が」
と「は」などいろいろあります。きれいに整理して教えます。
難しく考えると日本語教育の場合、学習者には伝わりません。相手、外国人です。
研究するのは結構ですが、わかりやすく説明することが大事です。外国人にも日本人にも。
机の上で教科書、参考書、文献とにらめっこしているのが想像できますね。
日本語教育では分かり易く説明するのが教えるのが一番です。
私、数百人の外国人(N2以上)に、「は」と「が」の説明しましたが、簡単で分かり易いと生徒全員から言
われました。
100%です。(お世辞でなければ)
資格を持たないで日本語を教えている人には、「は」と「が」の違いの説明できないでしょう。
日本語の資格を持っている人でも悩むでしょう。
現役の日本語教師でも悩むでしょう。
オンラインレッスンだけしか経験のない日本語教師も悩むでしょう。
ベテランの日本語教師、特に日本語学校で教えている先生は簡単に教えるかもしれません。
(同僚に聞く機会がありますから。)
その記事には「私はウナギだ」のうなぎ文も言及されておりました。
これの説明の仕方
設定 みんなで食事に行きました。メニュー表見ました。親子丼、うな丼、かつ丼などいろいろあります。
さあ、注文しましょう。
みんな何食べるか決めましたか?
私も決めました。
「私はうなぎを食べたい。だから、私 が注文するのは「うなぎ」だ。もう一度言う、私はうなぎだ。 」
(私の注文について言えば(私の注文する食べ物について言えば)「うなぎだ」)
「I am unagi」の意味ではなく、
注文するときに使う言葉、言い方とだけ言えば日本語学習者には分かり易いです。
ただ、日本語は奥が深いのは事実です。
奥が深いゆえに日本語学習者には簡単に説明することが大事です。