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イタリア語の勉強で大事なこと【❺ 文体】CILS作文の配点から

2024-05-26


みなさん、こんにちは!イタリア語講師のNoritaliaです。


さて、今日のテーマは 「イタリア語の勉強で大事なこと【❺ 文体】CILS作文の配点から」 です!



大事なこと3つ目。 b) adeguatezza stilistica alla tipologia testuale とは「文体」


CILSの作文課題(2)における「テキストタイプに合った適切な文体」。

レベルAでは全体の17%(最高1点)
レベルBでは全体の10%(最高1点)
レベルCでは全体の10%(最高1点)

このような配点になっています。

全てのレベルにおいて、最高で1点もらえます。


この項目は、一人語りの「課題1」にはありません。

課題2は、相手に向かって書くので、「相手に合わせた言葉遣い」がきちんとできているか。


そこが見られているわけです。

もう一度こちらの円グラフを見ておきましょう。




レベルに応じて内容も難しくなる


(A1)友達を家に招待したいのか?

(A2)友達に旅行の話をしたいのか?


(B1)語学学校に問い合わせをしたいのか?

(B2)講座に出席できなかったので、教授にお詫びのメールを書くのか?


(C1)バイトの張り紙を見て、応募したいからレターを書くのか?

(C2)電話会社に不当に支払い請求をされたので、クレームを書くのか?


A1・A2・B1までは、二人称単数形と複数形で表現できそうですね。

しかしそれ以上になると、求められる事はなんでしょうか。



配点項目、レベルCでは「registro e adeguatezza stilistica」と微妙に変わる


レベルCでは、配点項目に初級・中級にはない「Registro」という単語が加わります。


このRegistroとは、口調、語調という意味であり、レベルCでは「フォーマルな言葉づかい」が求められているという意味でしょう。


話し言葉と書き言葉。


この辺りの違いをしっかり理解することが、Cレベル(B2でも)では求められるという事。


話し言葉を繋げた映画やテレビのセリフで勉強すると、ある程度流暢にはなっても、この辺りのツメが甘くなってしまいます。


日本のドラマや映画にはいろんな役柄の人がいて、政治家や学者が話すような口調で話しませんよね。


ドラマや映画の台本と、学者が書く本。

言葉遣い、違いますよね。


B2からC2までは、政治家や学者が書くような語調を(一応はね・・・)学ぶべきなんです。


なぜなら、CILSはその部分に「貴重な1点」を配点しているからです。

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もう一つよく見受けられるミスとして、日本人には馴染みにくいイタリア語特有の代名詞があります。

相手が複数なら、複数で通す。

相手が単数なら、単数で通す。

敬称なら、敬称で通す。


こちらが単数なら、単数で通す。

こちらが複数なら、複数で通す。


シンプルな事ではありますが、複数の人にあてて書いている文章が、途中からなぜか動詞や人称代名詞が単数形になっていたりするケース。


最初は丁寧語だったのに、フォーマルな表現が消えちゃうケース。

ですから、書き言葉のルールを最後まで守る、ということがポイントになってきますよ!


では次回もお楽しみに〜。

NORITALIA


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