みなさまこんにちは。イタリア語・日本語講師のNoritaliaです!
6回シリーズの2021年秋季イタリア語検定解説。1級に続き、2級の問題を解き終えましたので、解説をしたいと思います(点数はもう書きませんね。私の個人的意見ですので、参考までにお聞きください〜★)。
リスニング
1級から始めたので、そちらと比較してしまうのですが、文章が長くて親切だなという印象。聞いてるうちに、答えが導き出せそうな問題が結構あるなと思いました。12番・13番・14番
二人の人物が話す会話を聞くのは、抑揚もあって想像しやすく、比較的答えが分かりやすいですね。正解率も高めなのでは?と思いました。16番・22番
話している最後に正解が判明する問題でした。同じ会話でも、最後までしっかり聞かないと分からないので、気が抜けません。22番では、最後のTi cerco il numeroのみで正解を導き出さねばならず、考え込んだ人もいたかもしれません。9番・10番・11番
一人で話している音声や、人物・建物紹介のような音声では、二人での会話のような抑揚がなく、きちんと聞き取らないと分からないこともあったかもしれませんね。特に、11番では、来週の番組はどれでしょう、という問題でした。というわけで、今週・来週・最終回の内容を紙に書き取れていたかが勝負になります。9番については、建物の紹介でしたが、今見学できる箇所は、という問題で、こちらも聞き取りながらメモを書いた方は正解できたかもしれません。
VERO・FALSO問題
一級問題に比べて、会話の中で使われている言葉が問題文に出てきていたので、意地悪問題ではなかったですね。それまでの聞き取り問題の中で、時間が余ればこういう先の問題文のチェックを先に先にしておいたか、ということも重要になってきます。文法
26番
前置詞のDIに合うものを選ぶというものでした。Diをつけるのは、Nei pressi di... となりますが、日頃から前置詞と一緒に単語を覚える事が大事だ、ということを再認識した問題でした。27番などの命令形(NON・・・、再帰動詞の命令形など)
色んな形の命令文の活用が数問出ました。最後に感嘆詞「!」がついているものは要注意です。命令文かもしれませんし、そうではないかもしれません。どちらも考慮しつつ、文章を読む事が大事です。接続法を使用する様々なケース(25番・32・33番・42番)
接続法が当然問題に出ました。Nonostante +接続法、条件法 +che +接続法、Il fatto che+ 接続法も出ました。このような接続法を使用するケースをきっちり把握しておく事が2級では大事なのだなと再確認。長文読解
人それぞれに解き方はあると思いますが、イタリア語検定の読解は、問題の順番と内容の順番が同じなので、最初の問題を読み、長文の中からそこに関する内容を探し出す、という方法もあります。私は長文読解は苦手ではないのですが、せっかちな性格で、流し読みをする癖がついているため、しっかりと読まなければ答えられない長文読解は正直言って好きではないのですが、ここでは一文字一文字読む事が大事になってきますね。
イタリア語の文章では、一回出てきた言葉を繰り返さない、というルールのようなものがあり、また動詞の活用で主語を理解しなければならないため、誰がしたことなのか、という迷いが出てきますね。この文章では、文章の途中で狼に食べられた羊の持ち主の名前が出てきます。
そこまでのGLIとかLOとかはその持ち主のことなのですが、それが分かりにくいですね。狼のことをLUPOとは言わずにPredatoreと書いている部分も、単語を知らない人は、誰がどうなって、という関係がわからず困ってしまったのではないでしょうか。こういうのは読解をたくさんして慣れるしかないのです。
作文(おまけ)
作文は、オリンピックのことを想定して準備していた人がいたんじゃないかなぁと思います。ラッキ〜という声が聞こえてきそうなお題でした。個別に試験の解説をしてほしい方は、下のレッスンをリクエストしてみてくださいね(^-^)
2021年第53回実用イタリア語検定秋季 解説レッスン(全レベル) 30分1000ポイント
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
NORITALIA