みなさん、こんにちは!イタリア語講師のNoritaliaです。
さて、今日のテーマは 「イタリア語の勉強で大事なこと【❸ 表現力】CILS作文の配点から」 です!
大事なこと1つ目。 a) efficacia comunicativa とは「表現力」
CILSの作文課題(2)における「伝える力と表現力」です。
レベルAでは全体の25%
レベルBでは全体の30%
レベルCでは全体の20%
このような配点になっています。
この数字だけで判断はできず、他の配点ポイントとの比較が必要でしょう。
もう一度こちらの円グラフを見ておきましょう。
レベルAでは構文力と表現力が同じ割合!
レベルAでは、フレーズをまとめて覚えることも多いでしょう。
挨拶や注文、旅行者や語学留学生が使うフレーズもそうですね。
このように、まとめて覚えるフレーズが比較的多いのもレベルAの特徴。
レベルAでは人の描写や、誰かを自宅に招く、などの課題が出されます。
そのような時に使う表現、というのをたくさん覚えること。
ですから、構文力(25%)と表現力(25%)が同じ割合なのかな、と感じます。
レベルBでは表現力が全体の3割。
レベルBでは、表現力は30%で、構文力(35%)を下回りました。
作文課題は少し複雑なテーマが出されます。
自分の経験や、印象に残った本の説明など、イタリア語検定の2級あたりのレベルになってきます。
表現力が3割ですから、効果的に文章を書くことが求められますが、それに相応する文法力も必要。
表現力と構文力に押され、レベルBでは語彙力が15%とレベルAよりも2%下回りました。
これは小さな誤差だと思います。
表現力・構文力・語彙力で80%ですから、この3つが重視されているということですよね。
(レベルAでは13%下回る67%)
レベルCでは表現力が全体の2割??
レベルCでは表現力が一番低い20%です。
「表現力はあって当たり前」と思われているのでしょうか。
特筆すべきは、表現力(20%)に比べて、構文力が倍の40% であること。
そして語彙力が全てのレベルで一番高い20%。
レベルCの課題2は、ビジネス関係のメール、書簡がテーマになります。
ビジネスシーンできちんとした文面を書くスタイルを学ぶことになりますね。
クレームにしろ、管理人への嘆願状にしろ、豊富な語彙が必要です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いかがだったでしょうか。
色々なフレーズをたくさん覚える時期のレベルAでは、表現力の配点が一番高かったです。
イタリア語を学ぶ時、色々なフレーズを覚えて使うことは初級の段階では有効だ、ということがわかると思います。
しかし中級、上級と進むにつれ、自分自身で表現することを求められ、出来上がったフレーズでは間に合わなくなってきます。
そして、文法力や語彙力を少しづつつけていくような勉強に移行する、という流れなのかなと感じました。
次回もお楽しみに〜。
NORITALIA
・・・・
プロフィールページで、自己紹介。日本語字幕付きですのでぜひご覧ください♪
↓
Noritalia プロフィールビデオ「日本人が苦手なイタリア語の子音、Rについて話します!」
「組み合わせて唱えるイタリア語」Youtubeにて好評配信中!
↓
カフェトークイタリア語講師、 NoritaliaのYoutubeチャンネル!